試験時間の使い方 [受験勉強]


さて、今日はテストの見直しの仕方を確認したいと思います。
そんなに難しい話ではないんですけどね・・。

まず、見直しのために割く時間は試験時間の1割くらいが適当です。
試験が思ったよりも早く終わる場合もあるでしょう。
その場合はすべてを見直しの時間に充てることになります。
この残りの時間には個人差があります。
小学生であれば、早い子供なら、時間内に試験問題をあと二回くらい解ける子もいます。
特に社会は試験が早く終わってしまいがちですね。
そうした場合の対応方法は後述します。
試験時間は実質9割だと思ってください。
50分のテストなら、45分。
60分のテストなら、54分が試験問題を解くための時間です。
その中で最後の1分の使い方は決まっています。
それは、問題用紙を見ない見直しです。
変な漢字はないだろうか?
名前は書き忘れていないだろうか?
そういうことを確認するのです。
たった5分程度でテスト問題全部を確認するなんて不可能というような声が聞こえてきそうです。
たしかに全ての問題を解きなおすことは不可能でしょう。
もちろんそこまでする必要はありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
絶大な効果がありますから、今後のテストで必ず習慣にして欲しいことがあります。
とても簡単なことです。
絶対に分からない問題に×を、怪しい問題に△をつけておくのです。
しるしのない問題は合っていると確信出来る問題のみです。
そして見直しの時間に手をつけるべきは△の問題です。
ざっと見渡して、限りなく×に近い△は後回しです。
△の中でも手をつけやすい問題から着手していくようにします。
残り時間と△の問題の数によって、どこまで深くやるかは異なります。
充分な残り時間があれば、もう一度その問題を最初から解き直してください。
社会など暗記系の科目であれば、時間はあまりかからないので、△は全て解き直しです。
数学や理科などで残り時間が少なければ、途中式(もちろん問題用紙に書きます)を指でなぞりながら確認です。
口でぶつぶつ言いたいところですが、そこは試験中なので我慢です。
そう言えば、言い忘れていたことがあります。
大人には当たり前ですが、「消去法」を知らない子供は結構います。
特に国語のテストでは「消去法」は欠かせません。
小学校3年生にもなれば必ず教えるようにしてください。
「消去法」を使っているかどうかはテスト用紙を見ればすぐに分かります。
・・・というわけで国語のテストでは「消去法」が重要です。
「消去法」を使っていなければ、記号問題の見直しにとても時間がかかります。
間違えている部分の横に線を引いてから、「ア」などに×をつけさせるように指導します。
その癖があれば、見直しの時間がかなり軽減されるはずです。
「○○文字以内で説明せよ」といった問題の場合は、解き直しに時間がかかるので、後回しです。
記号問題から着手するようにさせてください。
△で時間のかかりにくい問題から見直しを進めていくというのが、すべての科目に共通する部分だということです。
※配点によって優先順位は多少変わるのですが、話がややこしくなるので省きます。

試験がやたら早く終わってしまう子供への対応方法をご紹介します。
時間が有り余っているのであれば、もう一度最初から解き直しです。
前に書いた答えは消さずに、問題だけやり直します。
そう教えてきちんとやってくれれば良いのですが、やらない子供は多いと思います。
ケアレスミスを頻発するにも関わらず、そんな場合はどうすれば良いのでしょう?
テストの問題用紙の絶対合っていると思う問題全てに○というしるしをつけさせます。
分からなくて解けない×の問題以外は、全て自己確認で○になるまで見直しです。
なにせ試験時間は余っているのですから。
そして、○の問題に対しての正答率の確認をずっと続けてください。
こういう子供は自分自身の問題を客観視出来ていません。
ケアレスミスをなくすことで、どのくらい損をしているのかを自覚していないのです。
○がついている問題は、勘違いがない限り、すべて正解して当たり前です。
まずはこの「記録する」という段階から始めなければ、意識改革には成功しません。

余談ですが、記号問題で解答が全く分からない場合は、アイウエなら、イかウを入れましょう。
アイウならイです。
これはもう、そうすると最初から決めておくことが大切です。
アエは微妙な差ですが、イウよりも正解に選ばれにくいという統計があります。
大切なのは、後で後悔しないことなんです。
自分であらかじめ決めていたことなら、納得がいくからです。
さらに余談。
国語で「消去法」を使うと、残り二つに絞られることが多いです。
残り二つのうち、どうしても答えを決められない場合は、解答がもっともらしくない方を選ぶと正解になることが多いです。
これは国語の選択肢の作り方が「明らかに違うもの二つに、引っ掛け問題一つ、正解一つ」という割合になっていることが多いために起こります。
正直な僕の友人は国語のセンター試験模試で偏差値17という驚異的な数字を出しました。
県内4000人中最下位という成績です。
実は、国語のセンター模試は、すべてマーク式なので、最下位を取るのも難しいのです。
興味深かったので、原因分析を行ったところ、驚いたことに8割近い精度で4択を2択にする消去法には成功していたのです。
考えられないくらい見事にすべてのひっかけ問題に騙された結果です。
彼ほど極端ではなくても、その罠にはまる子供は珍しくありません。
なにせ「ひっかけ」ですからね。

変な迷いで時間を潰すくらいなら、ルールを決めてさっさと解答用紙を埋めてしまうのが得策です。その方が変な後悔が少なくて済みます。
もちろん問題用紙には×と書いておくのを忘れずに。
正解してもただのラッキーなのですから・・・。


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