読解の基礎力をつける簡単な方法 [国語]


こんにちは。
今日は国語の勉強法についてご紹介させていただきます。
国語力の3要素は覚えておられますか?
「読解力」、「表現力」、「知識」ですね。
この中でも最も重要なのが、「読解力」です。
「読解力」は勉強における「運動神経」のようなものです。
スポーツにおいて「運動神経」が悪いということは、かなりのハンディとなります。
「運動神経」を鍛えることは出来ないからです。
そういう意味では、スポーツの世界は不平等です。
しかし、勉強の世界は違います。
なぜなら、「読解力」は鍛えることが出来るからです。
全ての子供に平等にチャンスが与えられていると考えてください。
少なくとも中学3年生くらいまでの勉強は、すべての子供が充分に理解出来る内容です。
大切な「読解力」ですが、理想を言えば小学校の低学年の間には基礎を押さえて欲しいところです。
基礎が身についたと考えて良い基準はどこにあるか?
それは、つまらずに音読が出来るかどうかです。
例えば、あなたのお子様が小学校中学年以下なら、こんなテストをしてみて欲しいと思います。
テストと言っても簡単です。
子供に声を出して教科書を読ませるだけ。
それもほんの10行程度もあれば充分です。
その後、同じ箇所を大人が意識的にゆっくり読んでみてください。
大人よりも読むスピードが遅ければ、読解の基礎力はありません。
変なところで文を区切りながら読んでいるはずです。
このテストをすると、中学生でも上手に読めない子供がかなりいます。
しかも、読めない子供には必ず読解力がありません。
子供の頭の中にそのスピードで言葉が入っていると思ってください。
あるいは、子供の読んだ内容を聞いただけで文の意味を理解出来るでしょうか?
おそらく難しいはずです。
言葉には、それを理解するための適切なリズムやスピードがあるからです。
それに合わない読み方をされると、急に理解が難しくなります。
子供の頭の中でも全く同じ現象が起こります。
こんな読み方しか出来ない状態では、読解力の向上は望むべくもありません。
野球に例えるなら、ボールを投げることすら出来ない状態です。
この症状を改善するための簡単で非常に効果的な方法があります。
この方法で行なえば、こうした症状は比較的短期間で見られなくなります。
ただし、親に多少の負担がかかります。
中学生以上には使えません(使えますが、本人が嫌がると思います)。
ですので、小学校中学年くらいまで限定の方法となります。
その方法とは、親が教科書を「先読み」するというものです。
例えば、このようにします。
「むかし、むかし、あるところに・・」(親)
「むかし、むかし、あるところに・・」(子供)
「おじいさんとおばあさんがいました。」(親)
「おじいさんとおばあさんがいました。」(子供)
特に難しいことはありませんが、3つのコツがあります。
それは、
・適切な文節で区切る
・親のすぐ後に子供に読ませる
・教科書の文字を指でなぞりながら読む(子供が読む際に)
これだけです。
3ヶ月も続ければ、読解力の基礎は身につくでしょう。
つまらずにしっかりと読めるようになるまでは、音読を習慣化させた方が良いと思われます。
飽きない程度に同じ教材を何回も読んだ方が効果的です。
小学校高学年以上ならどうすれば良いか?
音読を習慣化させるしか仕方ありません。
目安としては、毎日15分~30分くらい。
やはり3ヶ月くらいで一定の成果が見られるでしょう。
横で聞いている親の耳にも、その話が理解できるようになれば音読は卒業です。

つまらずに読めるようになった後は、黙読でも構いません。
客観的な立場から、簡単に読解の基礎力をチェック出来る方法なので、試してみてください。

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