一勝九敗 [教育全般]


尊敬するユニクロの柳井社長の著作のタイトルを使わせていただきました。
残念ながら、この本はまだ読んだことがありませんが・・。

柳井社長が、この言葉を経営の訓戒としているかどうかは分かりませんが、子供の教育を考えるときに、この言葉を常に念頭においておくと、とても良い結果を生めると思います。
子育ては1勝9敗でいいのです。
どういうことか説明いたしましょう。
親は子供に対してたくさんの期待をかけます。
・・あるときは、ピアノ教室に通わせるかもしれません。
・・あるときは、計算ドリルを買って与えるかもしれません。
・・あるときは、歴史マンガシリーズを一緒に買いに行くかもしれません。
しかし、残念なことに子供は親の期待通りには行動してくれません。
家に買った大きなピアノが埃をかぶっていたり・・
仕事帰りにわざわざ書店に寄って購入した計算ドリルは最初の1ページしかやってなかったり・・
これなら読むと子供が約束して買った歴史マンガはピカピカのままだったり・・
子供を育てている方なら、分かると思いますが、こんなことは日常茶飯事です。
あなたは時間やお金を無駄にしたと感じるかもしれません。
こういうときは少し視点を変えてみましょう。
あなたは子供の将来に投資をしたのです。
投資をした会社が大きく育つかどうかは、未来にならなければ分かりません。
未来のある時点では全く芽が出ていないかもしれません。
しかし、投資をしていない会社が育つ可能性はゼロです。
(他の誰かが投資をしてくれるという可能性はありますが・・)
子供には発達段階があります。
例えば、0歳の石川遼君にゴルフクラブを握らせても、練習にはならないでしょう。
頭や体がそれを受け入れる態勢が整って初めて与えたものが効果を発揮します。
もしかすると、一生それを受け入れる素地は整わないかもしれません。
でも、がっかりしないことです。
生きるための方法なんて何億通りもあるのですから。
別にそれが出来なくて死ぬわけではありません。
いつか急に出来るようになるかもしれません。
20世紀最大の天才と言われたアインシュタインは子供の頃に担当の先生から頭が鈍いと思われ、「この子は絶対に大成しない」と言われていたそうです。
その時点ではそう見えたのでしょう。
親にとって大切なことは「待つこと」です。
機会を与えて、後は待つのです。
無理矢理、何かをやらせようとしてはいけません。
何かを与えてみて、子供の反応が悪かったときには、「あれ?少し早かったかな・・」と思う程度にとどめないといけないのです。
興味のないことを無理にやらされて、望ましい成果を上げることはありません。
子供の中には「自分には出来ない」という「負け癖」がどんどんついていきます。
いつもお話するように、「勝ち癖」や「負け癖」はスパイラル状に広がりますから、「負け癖」のついた子供は新しいことをやろうとしては失敗するようになります。
どうせ出来ないだろうと思って、物事に取り組むようになるので、あきらめるのが早くなります。

蒔いた種は10個に一つくらいしか育たないと思って、根気良く見守ってあげることが大切です。




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