子供のノートにありがちな6つの間違い [ノートの使い方]


こんにちは。
今日はノートの使い方について説明したいと思います。
言うまでもないかとは思いますが、ノートは重要な学習道具です。
ノートを丁寧に書けるようになるだけで学力が向上する子供はかなり多いです。
特に男の子はその傾向が顕著なので、塾でも早急に改善させるようにします。
手っ取り早く成績が上がりますし、効果が外から見て分りやすいのが○です。
ノートの使い方でありがちな6つの間違いを述べます。

①ケチケチ使っている
②間違えた問題を消している
③日付や問題番号、教科書ページを記入していない
④ノートが芸術作品になっている
⑤図表や絵がない
⑥ルーズリーフを使用している

特に重要なのが、①~③です。
繰り返し何度も指摘してあげるようにしてください。
それでは、一つずつ理由と根拠をご説明します。

①ケチケチ使っている
子供は変なところで優しいです。
ノート代を倹約しようとします。
塾で指導していると、妙な事に気付きます。
特に男の子に多いのですが、ノートの空白が全くないのです。
算数のノートでもまるで辞書のようになっています。
字もかなり小さめです。
残念ながら、こうしたノートは成績の上がらないノートです。
子供の頃から節約するようにと教えられるのですが、それを変な場面で意識しているようです。
この傾向は中学生に顕著です。
理由は以下の二つが考えられます。
・小学生の多くは、ジャポニカ学習帳をはじめとする学習帳を使っているので、文字を書くスペースがあらかじめ決まっており、こうした間違いは起きにくい
・小学生のときはノートの書き方について指導を受ける機会が多い
私の考えでは、中学校1年生からは大学ノートを使わせるべきです。
B5版の大学ノートは安価で入手しやすいので、学習量が増えたときに便利です。
スーパーなどで安いときに大量にまとめ買いをしておくと良いでしょう。
英語に関しては専用のものを使います。
少なくとも中学校を卒業するまでは、英語用のノートを使うようにさせてください。
便利なB5大学ノートですが、前述したようにノートがごちゃごちゃになるという欠点があります。
丁寧に書けるようになってから、大学ノートに移行させた方が良いでしょう。
そうでない間はジャポニカ学習帳を使わせたいところですが、さすがに中学生でジャポニカ学習帳を持つのは少し気がひけるかもしれません。
そうした子供にお勧めしたいのが、方眼罫のノートです。
自分では驚くほど大きく字をかかせるところからスタートしてください。
余談ですが、体や態度の大きな男の子ほど小さな字を書く傾向があります(笑)。

②間違えた問題を消している
これも重要です。
間違えるからこそ、勉強なのです。
ところが子供は、自分のノートに×がつくのを嫌います。
間違えたところが分からなければ、テスト前にどこに気をつければいいのかも分かりません。
答え合わせで×のついた問題は、赤ペンで横のスペースに正解を記入しておきましょう。
①の余白のないノートではこれが出来ないので気をつけてください。
「自分の見たくないものほど、一番見なくてはいけないもの」
この言葉を口が酸っぱくなるまで言って聞かせてあげるようにしてください。

③日付や問題番号、教科書ページを記入していない
後から見ると、どこを勉強していたのかさっぱり分からないノートがあります。
これでは、効果的な復習は出来ません。
しっかりと記入できるかどうかは習慣の問題です。
私の推奨する方法はノートの左端をボールペンであらかじめ分割してしまう方法です。
その余白スペースにこうした記録を行なえば、とても見やすくなります。

④ノートが芸術作品になっている
特に中学生の女の子に多いです。
ノートは芸術作品ではありません。
学校ではノート提出があるので、それを意識してのことだと思います。
しかし、やりすぎは禁物です。
特に理科と社会でこの傾向は顕著です。
なんでこうなってしまうのかと言えば、綺麗なノートを書くとほめられるからだと思います。
しかも、そういうのが好きな子供にとっては楽しい作業なんですね・・比較的。
だから得意になって芸術的な作品を作ってくれます。
それを叱るわけにもいかないので、意外と難しい問題です。
特に気をつけなければならないのはテスト前のノート提出です。
多くの学校では定期テストの頃にノートを回収します。
そこで、試験勉強を兼ねてノートまとめをする子供が多いのですが、ノートまとめは試験勉強ではありません。
ひどい子になると、ノートまとめしかしないで、定期試験に臨む子供もいます。
ノートはある程度綺麗に書ければそれで充分です。
デザインセンスは美術や図工の授業で磨かせるようにしてください。

⑤図表や絵がない
④と矛盾するようですが、そういうことが全く不要なわけではありません。
人間の脳はイメージと結びつけることで暗記がしやすくなります。
イメージで理解するためには、図表は欠かせませんし、絵も大変便利です。
さっと書けるようなレベルで充分です。
④にならないようにするために、筆箱の中身を厳選します。
シャープペンと色ペン(2色)、蛍光マーカー(黄色)で充分です。
使いすぎるとノートが芸術作品になります。
私の筆箱の中身をご紹介しましょう。
シャープペン1本
3色ボールペン1本
蛍光マーカー(黄色)1本
シャープペンの芯 1ケース
消しゴム
以上です。
過去にお話しましたが、旅行時に荷物の多い子供は受験が苦手なタイプです。
子供の筆箱がパンパンに膨れ上がっていないかチェックしてみてください。

⑥ルーズリーフは使わない
指導している上で厄介なのがルーズリーフを使う子供です。
本人が気に入ってしまうと、後から大学ノートに代えさせるのは至難の技です。
ルーズリーフがダメな点は、管理が大変なところです。
便利なようですが、まとめるとファイルになるので、意外とかさばります。
そこで、多くの子供は一つのファイルに何科目分もの資料を綴じようとします。
それが、復習時の混乱を招きます。
ごちゃごちゃしているので、大人に比べて整理整頓が苦手な子供には扱えないのです。
各科目毎にファイルを用意してくれれば、まだましなのですが、すべてのファイルを常に持ち歩くわけにはいきません。
必然的に、紙だけを持ち歩くことになるのですが、仮にあなたが同じ立場だったとして、毎日学校や塾が終わった後に忘れずにファイリングする習慣を守れるでしょうか?
残念ながら、私にはその自信はありません。
わざわざ管理が大変になるルーズリーフを使う理由はありません。
最初から使わせないようにするのが良いと思います。

色々と書きましたが、ポイントは6点です。
ルールをしっかりと守れているか、定期的にお子様のノートを確認してみてください。

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