英語学習は必要か? [英語]

6月10日

さて、今日から英語です。
英語の必要性についてはどうでしょうか?
英語嫌いの子供達にお話をすると、こんな答えが返ってきます。
「だって外国に行かないから大丈夫」
う~ん・・。一理あるようなないような。
そんな英語ですが、社会に出てどう役立つのか?という点から確認していきましょう。

英語を話すような機会は来るのでしょうか?
海外旅行に行ったときにあります。
仕事で英語を使わない方はそれ以外には機会は少ないでしょうね。
全くないといった方が正解かもしれません。
ということは、海外旅行レベルの英会話が出来ればOKということでしょうか?
実は答えはNOなんですね。
英語が大切な理由は仕事の延長線上にあるのです。どんな仕事でもそうですが、ある分野を極めていくといつか壁にぶち当たります。それは紛れもありません。
国境という壁です。
何かの仕事で成長していけば、必然的に活躍の場は海外へと広がるのです。
人間は現状に満足出来ない生き物です。成長の実感が得られなければ、嫌なのです。
誰かの言葉を借りれば、生命体には二つの状態しかないそうです。
すなわち、成長しているか、死につつあるかです。
悲しい性ですが、仕事に満足感を得るためには成長を続けなければならないのです。
ましてや国内でそれなりの成果を仕事で残した人間が、現状で満足するとは思えません。
いつか必ず海外を視野に入れた活躍をしたくなるのです。
あるいは海外から最新の知識や情報を仕入れる必要性が出てきます。
そのときのために英語はあります。(もちろんそれだけではありませんが)
なぜなら英語は国際語だからです。世界各国の情報のほとんどを英語で知ることが出来るといって過言ではありません。フランス語でも、ドイツ語でも、スペイン語でもありません。実は、ヨーロッパならフランス語やドイツ語、南米ならスペイン語というように地域によって強い言語は違います。しかし、世界各国で考えてみると、やはり英語です。
ちなみに大学受験において英語が重視されるのは、大学というのは学術研究の最高機関なので、それを使えなければ研究が出来ないという前提があるからです。
最近は少子化の影響もあり、大学受験に英語を必要としない大学までありますが、そんな大学に子供を行かせてはなりません。大学で本気で学問を学ぼうと思えば、英語は必須ですし、それを問わない大学というのは存在の怪しいこと、この上ありません。
大学の受験料と授業料を効率よく集めるために、そんな入試をしているのです。
楽で良かったなどと騙されてはいけません。
ドラえもんの翻訳コンニャクのようなものが発明されれば、まぁ不要といってもいいのでしょうが、現時点では大学の勉強に英語は必須です。
大学入試だけでなく、入社試験として英語を使われる場合も多いです。
それだけ色々な場面で英語力を問われるということは、日本の社会においては、英語力を高く評価される場面が多いと言うことです。
それだけ高い社会的評価を得られるということですね。
一つ注意していただきたいのは、英語の勉強だけをしても何にもならないということです。
英語力というのは、その人物の持つ能力と相乗効果を発揮してこそ意味があります。
例えば、サッカーの中田氏は英語やイタリア語が話せるからすごいのではありません。
サッカーの能力が高いからこそ、それが評価されるのです。
英語だけで食べるなら通訳のような仕事もありますが、英語が話せるというだけの人ならそれこそ何万人でもいます。どれだけ勉強をしても普通は帰国子女には勝てません。
その言語のスペシャリストとして活躍するには、英語は不向きです。
そのために勉強するなら、ベトナム語とかスペイン語のような言語の方がいいでしょう。
あくまでもプラスアルファの能力として捉えてください。
しかし、最強の補強ツールです。
「論理的思考能力」と「コミュニケーション能力」だけでも充分に出世出来ますが、それにネイティブ並みの英語力があれば、大企業の役員や社長にでもなれます。

ドラゴンクエストというゲームがあります。
勇者が悪者のボスを倒すというゲームですが、そのためには充分にレベルを上げて、
なおかつ強い武器を装備しなければなりません。
先の二つの能力は勇者自身のレベルです。英語は最強の剣です。
レベルの高い勇者が使ってこそ、本当の強さを発揮するのです。

英語を使いこなす日はまだまだ先かもしれませんが、その日はきっとやってきます。
そのときになって勉強するよりも、頭が柔らかく時間の充分にある学生時代に勉強するほうがずっと効率的です。
実は日本の教育において最も問題が多いのが英語です。
理由は簡単。
しっかりやったにも関わらず、話せる人の人数が圧倒的に少ないからです。
巷で英語の勉強法について書かれた本がこれだけ売れるのは、それだけ英語を使いこなせる人が少ないという現状を表しているとも言えます。
ある意味においては一番厄介な科目かもしれませんが、その日に備えて頑張りましょう。

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コメント 2

コスモ牛丸

せんせいはすごいですね。

英語学習の重要性についてこれだけきちんと説明できる人って、
世の中にどれだけいるのでしょう。

現役の英語教師でも無理な気がします。
大体、現在の会話重視のつまらない英語の教科書を見ていると、そういわざるを得ないのが現状です。

母国語での論理的思考能力とコミュニケーション能力を担保にした外国語が最強のはずです。ですから、会話文よりも、中身のきちんとした文章を読ませることが、大事なのですよ。

英語の実力よりも、英語だろうが日本語だろうが、その人が話す会話の中身のほうが大事なのであって、その中身が、論理的思考につながってくるはずなのですが、そのあたりがあまりにもおざなりにされすぎて、結果
英語の勉強も面白くなくなり、本来研究に必要だからという理由で英語を出題しているはずの大学入試問題ですら、会話文を出題したりする始末。何をしたいのかが全くわからない。世界に通用する人材どころか、世界の笑いものになる人材しか出来ないのではないかと思ってしまいますね。

長々とすみません。

by コスモ牛丸 (2009-06-11 16:48) 

せんせい

ありがとうございます。
確かに大学入試で会話文は不要かも・・。
論理的な英語の文章を読むことが出来るかの確認ですからね。
慶応大学の文学部のように辞書を持ち込みにしてもOKだと思うんですよ。
英語を使えるかどうかを確認するわけですから。
テスト=暗記という考えがどこかに残っている気がします。

by せんせい (2009-06-11 23:39) 

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