要領のいい子供って何? [論理的思考能力]
5月24日
こんにちは。
今日は学力に圧倒的な差がつく思考方法についてお話したいと思います。
このお話の前にちょっとした小話をしたいと思います。
~中国の竹の奇跡~
この驚くべき植物の種を蒔いてから4年間、小さな芽が出るだけで、何一つ成長が見えない。その4年間、成長はすべて地面の中で起きている。土の中に深くその根を張っているのだ。そして5年目になると、この竹は一気に25メートルも伸びるのである! 人生の中には、中国の竹の話に似ていることが多い。勤勉に働き、時間と労力を注ぎ、成長を促すためにありとあらゆる努力を惜しまずに続ける。しかし、数週間、数ヶ月間、あるいは数年間、何も成果が見えてこない時がある。そこであきらめることなく、忍耐強く働き続け、育成を怠らずに行えば、その『5年後』は必ずやってくるのだ。そしてその時こそ、目の当たりにする成長と変化にあなたは驚かされるに違いない
スティーヴン・R・コヴィー 7つの習慣より
さて、この竹のような伸び方をする学習法とはどのようなものなのでしょうか?
そのためには思考法が重要になります。
それはどういうことかというと、論理的思考能力を磨けばよいのです。
元数学の予備校講師で経済評論家の細野 真宏さんが、
著作「数学嫌いでも数学的思考力が飛躍的に身につく本」の中で、
このような学習法(論理的な思考を用いた学習方法)を
Y=Xの2乗 的な学習法
と述べられています。
それに対して従来の暗記型の学習法を Y=X+1 的な学習法
として区別されているのですね。
※余談になりますが、前述の本は教育関係者の方はもちろん、すべての子供を持つ両親に読んでいただきたい名著です
論理的思考能力とは一体なんなのでしょうか?
一言で言ってしまえば、フローチャートのことです。
結論に至る過程をバラバラにして考えることの出来る力なんですね。
数学的なものの考え方ですが、この思考力を用いた学習は数学に限りません。
暗記科目と言われる社会においても、論理的な思考力を使って学習できます。
例えば、鎌倉幕府が滅亡したという結論があります。
そこにいたる過程をフローチャートにすると、
(鎌倉幕府は将軍と御家人による支配構造であった)前提
元寇があった
↓
御恩と奉公の関係から全国の御家人が幕府を助けた
↓
そのために御家人の借金が重なり、御家人の生活が苦しくなった
↓
御家人体制の事実上の崩壊
↓
鎌倉幕府の崩壊
のようになります。
もちろんこの他にも様々な要因が複雑に絡み合って、幕府滅亡にいたるわけですが、
ここで言いたいのは具体的な歴史事実ではなくて、論理的な思考展開についてです。
ちなみに論理的思考能力が最も求められる職種と言えば、経営コンサルタントですが、経営コンサルタントはこのように結論にいたる過程をバラバラにして、物事を単純化してから改善策を考えるわけです。
あなたがタイムマシーンで過去に戻れるとして、鎌倉幕府の経営(ではありませんが・・・)についてアドバイスするなら、何を言うでしょうか?
まず仮説を立ててみます。
元寇が防ぎようのない天災のようなものだとすれば、御家人の生活が苦しくなったことが幕府崩壊の要因だから、御家人の生活が楽になるような政策を行えばいいに違いない。
↓
では御家人の借金を帳消しにしてしまうような施策を行ってみてはどうだろう?
というアイデアが思い浮かんだとします。
でも鎌倉幕府はすでに徳政令というのを発令しているのですね。
御家人の借金を帳消しにしただけでは、根本的な問題の解決には至らなかったという意味で、仮説は間違っていたことになるわけです。
ではどうしよう?そもそも御家人体制に問題があるのでは?・・というように、
仮説を立てては、検証していくという作業を繰り返すわけです。
それを論理的に矛盾のない答えを発見するまで続けます。
学習においては、このように問題を掘り下げて考えていく習慣が非常に重要になります。
一見すると回り道のように思えますが、このような思考法が身についた生徒は物事の本質をつかむのがすごく早くなります。
物事の本質をつかむのが早いということは要領が良いということです。
何が大切かが分かっているので無駄な勉強はしません。
受験で成果を出すのは圧倒的にこのタイプが多いですね。
さて、お話を戻します。
僕は中国の竹のような成績の伸び方をする生徒にはこのような思考習慣があると考えています。物事を深く考えているだけに、一見すると成長が遅いように見えるのですが、いったん勉強に集中し始めるとこちらが驚くほどの成果を上げてくれます。
このような思考能力。
日常生活でどのように身につけるのでしょうか?
お子様の成長のために少しだけ協力をしていただきたいと思います。
お父さん、お母さんがお子様に様々な問題提起をしてあげてください。
「新型インフルエンザの国の対応は正しいと思う?」
「今は不況って言われているけど、不況になると何が困るのかな?」
など何でも結構です。
子供が間違った答えを言った場合でも批判せず、「こういう風には考えられないかな?」と色々な意見を出し合ってみる姿勢が大切です。
良い結果を期待しています。
それではまた。
こんにちは。
今日は学力に圧倒的な差がつく思考方法についてお話したいと思います。
このお話の前にちょっとした小話をしたいと思います。
~中国の竹の奇跡~
この驚くべき植物の種を蒔いてから4年間、小さな芽が出るだけで、何一つ成長が見えない。その4年間、成長はすべて地面の中で起きている。土の中に深くその根を張っているのだ。そして5年目になると、この竹は一気に25メートルも伸びるのである! 人生の中には、中国の竹の話に似ていることが多い。勤勉に働き、時間と労力を注ぎ、成長を促すためにありとあらゆる努力を惜しまずに続ける。しかし、数週間、数ヶ月間、あるいは数年間、何も成果が見えてこない時がある。そこであきらめることなく、忍耐強く働き続け、育成を怠らずに行えば、その『5年後』は必ずやってくるのだ。そしてその時こそ、目の当たりにする成長と変化にあなたは驚かされるに違いない
スティーヴン・R・コヴィー 7つの習慣より
さて、この竹のような伸び方をする学習法とはどのようなものなのでしょうか?
そのためには思考法が重要になります。
それはどういうことかというと、論理的思考能力を磨けばよいのです。
元数学の予備校講師で経済評論家の細野 真宏さんが、
著作「数学嫌いでも数学的思考力が飛躍的に身につく本」の中で、
このような学習法(論理的な思考を用いた学習方法)を
Y=Xの2乗 的な学習法
と述べられています。
それに対して従来の暗記型の学習法を Y=X+1 的な学習法
として区別されているのですね。
※余談になりますが、前述の本は教育関係者の方はもちろん、すべての子供を持つ両親に読んでいただきたい名著です
論理的思考能力とは一体なんなのでしょうか?
一言で言ってしまえば、フローチャートのことです。
結論に至る過程をバラバラにして考えることの出来る力なんですね。
数学的なものの考え方ですが、この思考力を用いた学習は数学に限りません。
暗記科目と言われる社会においても、論理的な思考力を使って学習できます。
例えば、鎌倉幕府が滅亡したという結論があります。
そこにいたる過程をフローチャートにすると、
(鎌倉幕府は将軍と御家人による支配構造であった)前提
元寇があった
↓
御恩と奉公の関係から全国の御家人が幕府を助けた
↓
そのために御家人の借金が重なり、御家人の生活が苦しくなった
↓
御家人体制の事実上の崩壊
↓
鎌倉幕府の崩壊
のようになります。
もちろんこの他にも様々な要因が複雑に絡み合って、幕府滅亡にいたるわけですが、
ここで言いたいのは具体的な歴史事実ではなくて、論理的な思考展開についてです。
ちなみに論理的思考能力が最も求められる職種と言えば、経営コンサルタントですが、経営コンサルタントはこのように結論にいたる過程をバラバラにして、物事を単純化してから改善策を考えるわけです。
あなたがタイムマシーンで過去に戻れるとして、鎌倉幕府の経営(ではありませんが・・・)についてアドバイスするなら、何を言うでしょうか?
まず仮説を立ててみます。
元寇が防ぎようのない天災のようなものだとすれば、御家人の生活が苦しくなったことが幕府崩壊の要因だから、御家人の生活が楽になるような政策を行えばいいに違いない。
↓
では御家人の借金を帳消しにしてしまうような施策を行ってみてはどうだろう?
というアイデアが思い浮かんだとします。
でも鎌倉幕府はすでに徳政令というのを発令しているのですね。
御家人の借金を帳消しにしただけでは、根本的な問題の解決には至らなかったという意味で、仮説は間違っていたことになるわけです。
ではどうしよう?そもそも御家人体制に問題があるのでは?・・というように、
仮説を立てては、検証していくという作業を繰り返すわけです。
それを論理的に矛盾のない答えを発見するまで続けます。
学習においては、このように問題を掘り下げて考えていく習慣が非常に重要になります。
一見すると回り道のように思えますが、このような思考法が身についた生徒は物事の本質をつかむのがすごく早くなります。
物事の本質をつかむのが早いということは要領が良いということです。
何が大切かが分かっているので無駄な勉強はしません。
受験で成果を出すのは圧倒的にこのタイプが多いですね。
さて、お話を戻します。
僕は中国の竹のような成績の伸び方をする生徒にはこのような思考習慣があると考えています。物事を深く考えているだけに、一見すると成長が遅いように見えるのですが、いったん勉強に集中し始めるとこちらが驚くほどの成果を上げてくれます。
このような思考能力。
日常生活でどのように身につけるのでしょうか?
お子様の成長のために少しだけ協力をしていただきたいと思います。
お父さん、お母さんがお子様に様々な問題提起をしてあげてください。
「新型インフルエンザの国の対応は正しいと思う?」
「今は不況って言われているけど、不況になると何が困るのかな?」
など何でも結構です。
子供が間違った答えを言った場合でも批判せず、「こういう風には考えられないかな?」と色々な意見を出し合ってみる姿勢が大切です。
良い結果を期待しています。
それではまた。
2009-05-24 19:29
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