漫画を読まない子供 [国語]

6月25日

「漫画」すら読まない子供。
これは読書させる上で一番厄介なパターンかもしれません。

問題解決の手法を使ってさらにバラバラ作業を行います。
覚えていますか?
数学でお話したロジカルシンキングですよ。

「漫画」を読まない理由は次のうちどちらでしょうか?
A 好奇心はあるが、本や漫画は読まない
B 「漫画」に限らず、ほとんどのことに興味を示さない

Aの子供はまだまだ大丈夫です。安心してください。
きっと外で仲間と遊ぶのが何よりも好きなのでしょう。
しかし、Bの場合は・・・。重症患者です。
たくさんの保護者と生徒を見てきた経験上、Bの子供になってしまう一番大きな原因は、親に抑圧されているパターンです。ヒステリックな母親とセットで、口をほとんど開かない子供がたまにやってくるのですが、そうした子供に最もこの傾向が強いです。
こうした親は意外にも、教育熱心だったりします。
色々な事を知っていて、自分なりの教育論も持っています。
子供への愛情もあります。
こういう親に限って、子供が望まない習い事を3つも4つもさせていたりします。
申し訳ないのですが、この育て方は間違っています。
即刻、改めてください。
過去の例から言うと、こうした子供は高校生くらいになって抑圧されていた感情が一気に噴出し、非行に走るか、逆にどんどん自分の殻に閉じこもり不登校になったりします。
これも僕の経験から言うのですが、こうした親にそうであることを自覚させるのは至難のわざです。
一番話を聞いてくれないのもこのタイプだからです。
こうした親は幼少期に何かしらのコンプレックスなどを抱えている場合が多いことを付け加えておきます。
少し話が脱線しましたが、Bの場合は少し大変ですというお話でした。
このケースの処方箋は、読書習慣や勉強習慣以前に育て方の問題になってくるのですが、
まずは子供のしたいことを抑圧しないようにすることが大事です。
そして、何かを無理やりにやらせるのはやめてください。
子供の興味を持つことに寄り添ってあげる姿勢が大切だと思います。
例えば、僕が子供の頃にキンケシが流行しました。
これはキンニクマン消しゴムと言って、フィギュアのようなものなのですが、消しゴムとしては使えませんし、大人から見れば全く不要なものです。
しかし、僕がたくさんのキンケシに囲まれた写真があるところを見ると、小さい頃にお父さんとお母さんが買ってくれたのだと思います。際限なく買ってもらえたわけではありませんが、ある程度はそのような要望に応えてくれていたわけです。
こういったことが好奇心の出発点になります。
「そんなものは役に立たない!」と大人の価値観で切り捨てるのはどうかやめて欲しいと思います。

さて、Aの子供のパターンのお話をします。
例えば、野球が好きなら、スポーツ新聞などを与えてみてはどうでしょうか?
昨日、お話したように活字を読む習慣であれば、何でも良いというのが僕のスタンスです。
スポーツ新聞を読んでいる小学生なんてあまりいないので、野球好きな子供なら情報通という理由で、学校のヒーローになれます。
いつも活字を読んでいればいつの間にか読書があまり苦にならなくなってきます。
もともと好奇心はあるのですから、自分の好きなことから入らせるのがコツです。
今はどんな分野に関しても情報は溢れているので、それに関連した雑誌などを見つけるのは容易いです。
出来るだけ活字の多い記事などにたくさん触れさせて少しずつ文章に慣らしていってください。
本当は文学も読んで欲しいところですが、文学を読めなくても死ぬわけではありません。
絵や音楽が理解出来ないのと一緒で、少しだけ人生で損をするだけです。
しかし、活字を読む習慣がないのはいけません。
何かを深く調べることが出来ないので、知識量や情報量に限りが出来てしまいます。
教育に悪いものでなければ、文章であれば何を読ませても可です。
僕のおススメは憧れの人物に関しての書籍です。
例えば、サッカーの中村俊輔選手の本とか、ミュージシャンやお笑い芸人の自伝です。
それだけでも充分に読解力はつくので、試してみてください。

あっ・・そうそう。
読書習慣つけようって言って買うと、子供は読みませんよ。
「勉強しなさい」が禁句なのと、同じ原理です。
じゃ、何と言えばいいのかって?
そこが親の腕の見せどころです。何とか工夫してみてください。

さて、明日はもう少し踏み込んだお話をします。
語彙力についてです。

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