勉強は不要? [勉強の役割]

5月28日

人はなぜ勉強するのでしょうか?

今日はそんなテーマについて考えてみたいと思います。
そもそも、親が勉強をすることの重要性を心から認識していなければ、子供が心から臨んで勉強するようになるのは無理です。
外的な要因によって(素晴しい仲間や先生に恵まれて)、勉強好きになることはあります。
でも、それって運ですよね?
あなたのお子様が素晴しい先生に巡り会えるとも限らないし、素晴しい友達に恵まれるとも限らない。あなたこそがお子様を確実に良い方向に導くことの出来る存在なのです。
親の力で子供に勉強をさせたい!あなたがそう願うのであれば、あなたが勉強の素晴しさを認識していることはもう当たり前すぎるくらいの前提条件なのです。
ちなみに筆者のスタンスは、「必ずしも勉強は必要ではない」です。
勘違いしないでくださいね。
学習が不要とは言っていません。生きるうえで、何らかの学習は必要です。それを必ずしも五教科の勉強に求めないという意味で、「必ずしも勉強は必要ではない」なのです。
しかし、同時にこのようにも考えています。
将来的にどのように生きていくのかが明確でないと限定するならば、今の日本では勉強を頑張ることほど、分かりやすく単純で確実性のある時間の投資法はないということです。
要するに、何の仕事に就くか分からないのであればとりあえず必死に勉強をしておけ!
という意見です。
ここで一つ大きな問題があります。
五教科の勉強=将来役立つこと の証明は、実はかなり難しいのです。
例えば二次関数が今の生活にどう役立っているのかなんて、普通分かりませんよね?
でも実際には、「過去の大学受験において数学を使った人の年収はそれを使わなかった人の年収の平均値よりも明らかに高い」といったデータも存在しているのです。
これは数学の勉強を頑張った子供が結果的には社会的に成功しているケースが多い(年収が高いことが成功かどうかという議論はさておき)ということを意味しています。
しかし、それがなぜなのかは今一つ分からない。
学歴のような気もするけど、どうもそれだけではないような気がする。
つまり、勉強の必要性については漠然と認識しているけれども、それがなぜ必要なのかという点に関してはあまり分かっていない人が多いのです。
子供はその矛盾をついてきます。
「こんな数式、大人になっても使わない!だってお父さんだって解けてないもん」
とか、
「別に外国に行くわけじゃないし、英語なんて必要ない!」
といったことを言って親を困らせるわけです。
そういった問題を解決するためにも、5教科の勉強が将来にどのように役立っていくのかを親がしっかりと認識しておく必要があるのです。

僕は塾でこのようにお話していました。
「例えば、世の中に何らかのスポーツ選手という仕事しかなかったとするよね?」
「一度も体を動かしたことのない人間がそこで仕事をすることが出来るかな?」
「野球でも何でもいいから、体は動かしておいたほうが良さそうだよね?」
という話をした上で、
「実は世の中のほとんどの仕事は頭を使ってする仕事なんだよ」
「今まで一度も頭を使ったことのない人はどうなるかな?」
と言って子供に説明していました。

説得力はありますが、不十分です。
塾長という肩書きで言うからこそ子供も聞いていますが、普通の人が同じように言っても子供の理解を得るのは難しいかもしれません。
そこで、今後のブログではしばらくの間、五教科の勉強が実社会にどう役立っていくのかという点を証明していきたいと思います。
勉強を頑張る→いい大学に入れる→いい就職先に入れる
という論理は今どきの子供には通用しないのです。

それではまた。
次回、一番重要な「数学」からはじめたいと思います。

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