理科の勉強法 [理科]

10月1日

こんにちは。
それでは今日は「理科」の勉強法についてです。
とは言っても特に難しいことはありません。

「数学」の勉強法と「社会」の勉強法と同じです(単元によって異なります)。
数学の勉強法の中の特に「応用問題の解き方」を思い出していただきたいと思います。
そう、解放のパターンの暗記でしたね。

「物理」に関しては、数学に比較すれば応用問題のパターンも非常に限られていますし、覚えやすい公式ばかりです(というか覚えなければいけない公式自体が少ないです)。
計算も数学で行うものに比べれば簡単なので、楽。
解けない理由があるとすれば「理科」に原因があるのではなくて、「数学」になります。
実はこれは高校の「物理」でも同じで、実は毛嫌いさえしなければ大学受験で最も勉強が楽な科目ではないかとも言われています。同じ問題集を何回か解いて、自信をつけることからはじめましょう。
「化学」分野は少し暗記が多いです。
大変ですが、しっかり覚えましょう。「スイヘイリーベー・・・♪」の通りです。
暗記方法については「社会」でお話しましたね。
関連付けがポイントです。
「スイヘイ・・」も関連付けられているから覚えやすいんです。
多くの人が大人になっても覚えているということは相当インパクトの強い暗記方法なんですね。
社会の年号暗記と同じように工夫しながら学習するのが大切です。
「生物」、「地学」も同様に暗記要素が非常に強いですね。
何回も解くのが基本ですが、社会の語句と違って関連付けで覚えやすいので、実は社会の語句よりも覚えるのが楽です。一回はノートに図とかを書いて情報を整理してからのぞみましょう。

要するに何が言いたいのかと言えば、中学までの「理科」は勉強法の総合科目です。
「理科」としての特徴はあまりありませんが、嫌われやすい科目なので、点数が伸び悩む生徒が多いです。
僕はあえて、「理科」の勉強が簡単だという話はしないで、「理科」を一生懸命やらせていました。
なぜかと言えば、昨日お話したとおり、しっかりやりさえすればほぼ間違いなく点数が上がるので、本人が「理科が得意になった」と錯覚するからです。
嫌いだった「理科」を克服することで勉強全体への苦手意識を払拭してくれる子供までいます。
簡単だって言ってしまうと、本人は喜びませんよね。
そこを上手に導くのが塾長の役割だったのです。

そしてそれは同時に教育リテラシーのある親の役割ですね。
モチベーションは「やれ」と言って上がるものではないのです。
いかにそれを戦略的に行うのか?

それを考えたときにこのやり方は非常に有効なので、ぜひともお試しください。

理科からはじめなさい [理科]

9月30日

定期テストの点数も悪く、内申も散々・・。
今まで勉強という勉強もしたことがなく、習慣もない・・。
部活動に熱中してきて、中学3年生の夏休みも遊んでしまった・・。
受験は目前に迫っているにも関わらず、相変わらず本人には自覚なし・・。

毎年この時期になると、こんな生徒を抱えた親が現れます。
そんなとき僕はその子供に対して何を言うか・・

「理科から勉強をはじめなさい」

こう言います。
理科の勉強に苦手意識を持っている生徒は非常に多いです。
それにも関わらず僕はこういうことを言います。
なぜか?
勉強が一番簡単で効果が出やすい科目だからに他なりません。
断言しましょう。
子供は理科が苦手なのではなくて、理科が嫌いなだけなのです。
好きとか嫌いに関係なく、成績を上げることだけを考えるならば理科に勝る科目はありません。
注意していただきたいのは、「物理」とか「化学」とか「生物」とか「地学」ではないということです。
あくまでも「理科」についてのお話である点がポイントです(要するに中学までの勉強)。

僕はこれまで1000人を超える子供たちにこういう質問をしてきました。
「何の科目が一番嫌い?」
この質問の答えは学年と時期によって傾向が変わるのですが、中2の終わりから中3くらいまでにかけて異様に割合が増える科目が理科なのです。もしかすると結果は地域によって変わるかもしれません。
いったい何が起こっているのでしょう?
答えは「電流」です。
僕のいた地域の学校では中学校2年生の冬に「電流」をやっていたのです。
この「電流」というのが子供の理科嫌いに拍車をかけてしまうんですね。
まるで算数や数学の応用問題なので、勉強が苦手な子供にはとても難しく感じるんです。

子供の意見はあくまでも主観的です。
「全然分からなかった」という記憶がいつの間にか「理科が苦手=理科が嫌い」になっていくのです。
本当は大変勉強しやすい科目であるにも関わらずです。
では、なぜそんなに勉強がしやすいのでしょうか?
それは「理科」という学問領域は存在しないからなんです。
本来「物理」、「化学」、「生物」、「地学」という学問領域があって、それを総称して「理科」と呼んでいるだけなのです。そしてそれぞれの学問にとって必要とされる学習特性は全く異なります。
「物理」であれば計数能力や論理的思考能力、「地学」は暗記力・・といった具合に。
しかも、それらの学問を1つの科目につめこんでいるために中学校までの「理科」というのは、非常に内容が薄いです。例えば、数学であれば中3にもなれば平方根の計算など非常に概念的な内容に進んでいるにも関わらず、理科で学ぶ内容は日常生活の延長で何とかイメージ出来そうな内容ばかりです。

大切なことを申し上げます。
今後も何度も触れるかとは思いますが、「勉強の難しさ=抽象度の高さ」なんです。
日常生活から離れれば離れるほど難しくなるのが、勉強と言えます。
そうした意味で中学生までの「理科」は非常に勉強がしやすいのです。
暗記が得意なら「生物」や「地学」から・・計算が得意なら「物理」からといったように自分の得意なところから勉強を始められるのも外せないメリットです。「電流」がわからないからと言って、「植物」が分からない理由にはならないわけです。

勉強が嫌いならまずは「理科」から。
嫌いだからこそ、これを先に克服することで、「俺って勉強やれば出来るかも?」という自信にもなります。
色々な意味で勉強を始めるのには最適な科目です。
何度も言っていますが、勉強嫌いの子供にとって大切なのはまずは成績を上げることなのです。

そのための最初の一歩として「理科」は最適です。
頑張りましょう。




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