勉強を無意味と感じる子供、そして大人 [教育全般]


こんにちは。
文体を変えてみましたが、違和感があったので元に戻しました。
今まで通りでいくことにします。
実は、僕はゴーストライターとしてWEBマガジンを刊行しています。
残念ながら、そのWEBマガジンを人に教えることは出来ないのですが、そちらの記事は全て「である」調で書いているんです。
そちらの人気があるのは、きっと認知度や信頼度の差なのでしょう。
いい勉強になりました。
以上、余談です。

Benesseの教育研究開発センターの行なった興味深い調査結果を目にしました。
中学生と高校生を対象にしたアンケート結果です。
その質問と回答結果ですが・・・

(質問1) どうしてこんなことを勉強しなければいけないのかと思う
中学生 56.1%  高校生 57.6%

このような結果になったとのことです。
成績による区分は行なわれていないので、そこから想像すれば、成績の悪い子供達に関してはこの数字以上に深刻な結果になることが予想されます。
おそらく大半の成績不振の子供が勉強することに、意味を感じていないと思います。
高校生になると、数字がわずかながらも上昇するのは、どういうことでしょう?
個人的に興味があるのは、同じアンケートを大人対象に行なうとどうなるのか?という点です。
質問内容を「中学、高校の勉強はあまり役に立たないと思う」に変えて・・。
残念ながら、どんな結果になるのか全く予想出来ません。
その一方でこんな調査結果もあります。

(質問2) わからないことがあると、もっと知りたいと思う
中学生 61.4%  高校生 64.1%

多くの子供は知りたいという気持ちは持っているんですね。
高校生になると数値が上昇しています。
これは、(質問1)の結果に対して明らかに矛盾しています。
勉強に対して失望する子供が増えているのであれば、「もっと知りたい」という気持ちは下がるはずだからです。
これに対して考えられる答えは一つです。
「勉強に意味は感じないものの、とりあえずやらなきゃと思う学生は増えている」
ということです。
大人になるというと言葉の聞こえはいいのですが、嫌々ながらも必要性があるので、仕方なく学ぶという学習態度になります。
これは悲しいことですね。
(質問1)の回答結果は高校生になると格段に下がって欲しいところです。
ましてや大人になっても「はい」と答える人の割合が下がらないようであれば、日本の教育は大きな問題を抱えていると思わざるを得ません。

僕の個人的な意見として・・
色々問題はあるにせよ、学校の勉強に意味がないとは考えていません。
むしろ非常に意味はあると考えています。
国語は理解力、数学は論理的思考能力、英語はコミュニケーション能力、社会は知識と教養によるコミュニケーション能力の強化、理科では論理的思考能力の実践の場として「仮説検証能力」を高めることが出来ます。
学習指導要項に改善の余地がまだまだたくさんあるのは事実だと思います。
けれど、そういう理由で勉強が無意味だということにはならないでしょう。
現状のカリキュラムがこうなっている以上、それをいかに有効活用するか考えるしかありません。
今、まさに「勉強する理由」が問われていると思うのです。
「仕方ないから勉強する」
こういう高校生が一人大人になるたびに、(質問1)に「はい」と答える子供が増えます。
5教科の学習にはどういう効用があるのかを教えてあげないと、子供達がかわいそうです。
「だから勉強しなくてもいい」と言い切れる親の下にいるのであればまだ幸せですが・・。
多くの子供たちは無意味と感じていることに人生の大半の時間を使っているのですから。
でも、むやみやたらと小学生や中学生に「勉強する理由」を語るのはあまり意味がないと僕は考えています。
難しくてよく分からないからです。
大人だって分かっていない人が多いのですから、当たり前の話です。
態度で示すしかありません。
大人が勉強の重要性を心から信じることです。
「勉強する理由」は言葉で伝えるものではなくて、それとなく感じてもらう類のものと考えています。
大人がそこに疑問を感じていては、子供はとてもそうは思えません。

文部科学省には、「勉強が無意味」と感じる子供の割合を減らすための工夫として、大人に向けた教育情報発信の機会を増やすことを期待しています。


集中力をつける方法 [モチベーション]


「うちの子供には集中力がなくて・・・」

よく聞く悩みです。
子供の学習について悩む多くの保護者に共通する悩みと言えるでしょう。
今日は集中力を高めるための極めて簡単な方法をご紹介させていただきます。
集中力を高めるためのキーワードは3つあります。
それは、

・「体力」
・「興味」
・「時間」

この3つです。
ここから考えていくようにします。
まず、どうにもならない問題。
「体力」が足りていない場合です。
自分の時間(テレビやゲームなど)を楽しんでいる様子が全くない場合は、これに該当するかもしれません。
やらなくてはならないことに精一杯で自分のことを考える余裕が全くない状況です。
小中高の1年生の初期は仕方のないことかもしれません。
体が慣れるまで優しく見守ってあげるようにします。
学校生活に、体力がいつまでも慣れない生徒もいます。
超体育会系の部活動に所属している子供です。
そんなウルトラハードな部活に所属してしまった場合は・・
部活動に任せてある程度はほうっておいて構いません。
それほどハードな練習を続けられるということは、充実しているということですよね?
部活中は集中していることと思います。
集中力は鍛えられているので、そちらにお任せしてしまいます。
こうした子供は瞬発力があるので、テスト前と受験前の1年で勝負をかけます。
体力と集中力には相関関係があるので、本人にとってはいい訓練となっているはずです。
必要最低限の学習は必要ですが、これは別の話なので、過去の記事を参考にしてください。
しかし、僕の見るところここまで厳しい環境を強いる部活動は稀です。
具体的に言えば、都道府県の大会でベスト3に入るくらいのレベルでなければ(マイナーなものは除く)、ここまでの練習は課していないと思います。
「疲れた」、「疲れた」と言いながらも、多くの子供は余力を残しています。
親から見てムダな時間が多いと感じるのであれば、体力的には問題ないといえるでしょう。
冒頭の言葉を言う保護者の方も大半はここに属しておられます。
よって、ほとんどの場合、集中力のない原因は別のところにあると考えられます。
僕の経験上、集中力がない子供のダントツのトップ理由は、

「勉強がわからない」

でした。
人間、わからないことには興味を持てません。
興味の持てないことに取り組んでいるから、いつまでも集中力がつかないのです。
そこで、集中力を高めるための学習法を公開させていただきます。
コツは二つです。

「勉強ではなく作業を」
「時間を計測する」

集中力をつけるには、考えなくていいような勉強からはじめると良いです。
頭ではなく、体を使って行なうイメージの勉強だから作業としました。
難しいことを考えなくて済む勉強を優先するのです。
具体的には漢字や英語の書き取り、英文や国語の教科書の音読、計算などですね。
仕事でもそうだが、簡単な作業には飽きがきます。
そこで二つ目のポイントです。
それらの全てを時間計測しながら行なうのです。
1桁同士の足し算などは、単純極まりないので、そのままでは面白くないが、「100マス計算」のようにゲーム性を持たせて時間を計測すると急に面白くなります。
解けるか解けないか?ではなくて、何分で解けたか?という点に関心のポイントをずらすのです。
何時までにここまでをやると決めて取り組ませるのがいいと思います。
チャレンジ意欲を刺激すると、大きな目標を立てがちだが、それはいけません。
簡単な目標から少しずつ達成させていくようにします。
最長でも1時間半後くらいに終えられる作業がいいでしょう。
(単純作業に休憩をはさまず、1時間半以上続けるのは難しいため)
そうした点がこの勉強法のポイントです。

「体力」→「興味」→「時間」。
子供の集中力に不安を感じたら、まずはここから疑うようにしてみてください。


捨てる勇気 [受験勉強]



受験一ヶ月前ともなれば戦争です。
この時期、最も重要なことは何でしょう?
言うまでもなく、過去問ですね。
ところがこの過去問。
使い方を誤ると、あまり意味がなくなってしまうことはあまり知られていません。
最も重要なポイントについては何日か前のブログで話をさせていただきました。
今日はもう一つの重要な点についてお話させていただきたいと思います。
これをあやまってしまうと、過去問を解く効果が半減してしまうので気をつけてください。
それほど重要なポイントとは・・・?
ズバリ、「捨てる勇気」です。
受験に最も成功しないタイプの子供をご存知でしょうか?
これはあるカリスマ予備校講師が何年もの間、受験生を見て気付いたことらしいです。
それは・・・

「旅行で荷物が多いタイプの人間」

もう一度言います。

「旅行で荷物が多いタイプの人間は合格しにくい」

この例えは受験直前に必要な心構えを最も端的に表していると言えます。
しかも、分りやすいです。
受験一ヶ月前まではそんなにこの言葉を意識する必要はありません。
しかし、受験一ヶ月前ともなれば、自分の荷物を徹底的に減らす作業も求められます。
これを、もっと平たく言うなら、「自分を信じよ」ということです。
この言葉は全ての場面や全ての科目に当てはまるわけではありません。
「捨てる勇気」を持て!
まじめに受験で勝とうとしている人間が、この言葉を念頭に置いて行動すれば、必然的に一ヶ月前の過ごし方は決まってきます。
社会や理科など暗記系の科目に集中するようになります。
それを考えない受験生はいつまでも苦手科目を克服しようとします。
これまで3年間、やってきて苦手だったことが残り一ヶ月で得意になる保証はありません。
出来ないことを無理に続ければ自信もなくなります。
これではいけません。
入試直前一ヶ月こそ受験日当日に向けて、自信を高めるための時期だからです。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。