過去問題を行なう理由 [受験勉強]



受験シーズンが近づいてきましたね。
今日は受験の必勝法をお伝えします。
これはもしかすると、僕個人のオリジナルな考え方かもしれません。
他の勉強本では全く逆の事を書いていたりするかもしれませんが、この記事を読んでいただければこの方法の方が正しいと納得していただけるはずです。

受験の必勝法とは何か?
これは「過去問」をやることに尽きます。
この重要性は驚くほど正しく認識されていません。
もちろん、「過去問」はやりますよ!という方が大半かと思われます。
でも、その大半の方がやり方を間違えているので、「過去問」があまり意味をなしていないというのが、実情です。正しいやり方でやらなければ、あまり意味はありません。
受験を終えると、よくこんな話が聞こえてきます。
Z高校を受験した二人の会話です。

X君 「A判定で合格間違いなしだったのに落ちてしまったよ・・」
Y君 「E判定しか出たことがなかったのに合格した!」

これはX君の代わりにY君が合格したと言う事が出来ます。
A君の敗因は何だったのでしょうか?
それは「過去問」をしっかりやらなかったことです。
例えば、Z高校の入試問題の数学の「大問3」は伝統的に非常に難しいとします。
それを知らず、その問題にかかりっきりになっている間に、時間が過ぎてしまい、残りの易しい4、5,6が解けなかった・・こういう場合に予想外の不幸は起こります。
Y君はそれを知っているので、X君がつまずいている間に他の問題を効率的に解いたわけです。
今日、一番大切なことを言います。

「過去問題をやる意味は、偏差値通りの実力を本番で発揮することである」

「過去問」を行なう理由はY君に実力以上のものを発揮させることではありません。
X君が普段の実力通りのものを出せるようにするのが、「過去問」を行う理由です。
しかし、実際には本番で実力を発揮出来ないX君のような生徒がたくさんいます。
結果的にE判定のY君にチャンスがめぐってくるわけです。
高校や大学の合格ラインはどのあたりなのか?
模試や当日の倍率によっても異なりますが、C判定くらいがボーダー(合格と不合格の境目)ラインとなります。要するに、C判定くらいの生徒は志望校に合格出来るということです。
入試で必勝を狙うのであれば、模試での志望校判定をCライン以上にもってくることを最初の目標とします。
Cライン以上であれば、後は志望校の過去問題を受験前に正しく行なえば合格です。
単純な話です。
(体調不良や極度のあがり症といった場合は抜きにして・・)

では、その正しい過去問題の解き方とはどういったものなのでしょう?
原則を言います。
受験一ヶ月前まで志望校の赤本の封は切らないでください。
要するに「中を見るな!」ということです。
ただし、完全独学の場合はこの原則が崩れます。
志望校の傾向に合わせて、学習計画を立てる必要があるので、どれだけ遅くても夏休み前には過去の問題のチェックを行ないます。
原則が適用されるのは、塾に通っていたり、親が勉強を手伝うことの出来る子供の場合です。
塾であれば、担当の先生や塾長が志望校を把握しています。
その志望校の対策を兼ねた学習計画を立てているので、大丈夫というわけです。
しかし、その点がどうも不安に感じるような塾の場合は親の介入が必要です。
「受験校にはどんな傾向があって、それに合わせてどんな学習計画を立ててくれているのか?」
この点を本人や学習塾にしっかり確認してください。
受験一ヶ月前になってからでは手遅れです。
学習塾に通わせていなくて、子供の学力に不安がある場合。
おそらくその子が受験することになる学校は基礎固めをしっかりすれば、OKだと思います。
学習塾に通っていないということ自体、普通とは違う特徴を持った学校を受験する可能性は低いと思われます。
学校の難易度が簡単になるほど、(長期的な対策を必要とする)入試問題の特徴はなくなります。
塾に通わせていなくて、高学力の場合。
これは、過去問を早い段階で本人に与えるしかありません。
本人に中身を確認させて、学習計画を立てさせます。
大学受験生であれば、高校3年の4月。
高校受験生であれば、中学3年の7月。
これがその時期です。

さてさて、12月になりましたが、中学受験生以外は、過去問はまだ解いてはいけませんよ。
「もう解いちゃった!」という中学3年生、高校3年生、浪人生の皆さんは、まだ全ての年度分を解いてしまったということはないと思いますので、そこで中断してください。

次回に続きます。

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