中学受験① [学校の選び方]



中学受験と高校受験では受験にいたるプロセスが異なります。
今日は中学受験について書いてみたいと思います。
中学受験は大きく5つのカテゴリーに分かれます。

【中学校の分類】
①超難関私立中学校(灘、開成、麻布、ラサール、洛南、東大寺など)
②国公立大学付属校
③有名私立大学付属校
④公立中高一貫校
⑤私立中学校

それぞれの学校は試験内容も違えば、カリキュラムも全く異なります。
学校にもよりますが、入試の難易度は上にいくほど高くなります。
子供の学年が小学校5年生以上であれば、①~③の受験は厳しいかもしれません。
小学校で頭がいいというくらいではとても合格出来ない試験内容だからです。
一部の中学校は、大学受験よりも難しいと言われています。
入学することがではなくて、単純に問題の内容が難しいのです。
「嘘?」と思われるのなら、チャレンジしてみてください。
理系大学生でも、灘中学校の算数の入試問題には太刀打ちできません。
小学校では決して扱わないレベルの問題なので、塾などで3年以上習ってから受験するのが一般的です。
小学校5年生以上であれば、毎日3時間以上の家庭学習を継続している子供でなければ厳しいでしょう。

何を考えて中学受験させるのか?という目的によって学校選びは全く異なります。
極端な話、難関大学に入学するということにこだわりがなければ、①の中学校に進学する理由はありません。併設の私立大学に入学させる意志がなければ、③の中学校を受験させる理由もありません。
※私立大学付属中学校の中には、他大学への進学を前提とした進学コースを設けている場合もありますが、難関私立大学の併設校には少ないです。

①の学校に行くメリットは、抜群の進学実績です。
東大や京大への進学はかなり難しいです。
長年培った受験ノウハウを学校に保有している①の学校に行かなければ、現役合格はかなり難しいというのが今の東大、京大受験の実態です。
東大や京大へ合格したいのであれば、①の学校に行くのは最も近道となるでしょう。
③の学校には、大学受験まで受験の心配をしなくてもいいというメリットがあります。
そのメリットはこういう場合に発揮されます。
例えば、帰国子女で語学のプロフェッショナルを目指していたとしましょう。
そのように自分のやりたい事が明確な子供には、大学入学までその勉強に専念出来るというのは、大変魅力的な環境と言えます。
②、④は国公立なので、学費はそれほどかかりません。
これ幸いとばかりに応募者が殺到します。
当然、倍率が高くなり、入試の難易度も上がる。
こんな状況が何年も続いています。
卒業後の進路はどうでしょうか?
①の学校は私立なので、合格実績にはかなりこだわっていますが、④の学校は程々といった学校もあります。都道府県や学校によってかなりバラツキがあります。
地元の中学校に進学させるのとあまり変わらない場合も多いでしょう。
無理に受験する必要はありません。

お話は変わりますが、小学5、6年で中学受験を思い立ったようなご家庭のお子様が行けるのは、公立中高一貫校(④)か、難易度の高すぎない私立中学校(⑤)です。
⑤に関しては、卒業後の進路も、入試のレベルも様々になります。
当然、学校の質も玉石混合です。

こうしたレベルの中学校の選び方について次回は書いてみたいと思います。

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