中学、高校受験は積極的に [学校の選び方]



こんにちは。
前回は合格実績から学校選びを行なってみました。
なるべくたくさんの高校を見てもらいたいと思いますね。
高校は内容で勝負ですから、ある程度の高校知識がなければ始まりません。
大学選びに親が関与することは少なくなりますが、高校選びは親子一緒に行なうべきです。
高校選びは現実的で冷静な判断をしてあげて欲しいと思います。
けれど、今の成績面に関してシビアになりすぎるのはあまり賛成できません。
チャレンジも可だと思います。
高校受験に失敗することが悪いことだとは思いません。
全力を尽くして志望校に落ちるのであれば、充分に意味のある受験だと言えます。
そこで学んで大学受験で頑張れば良いのです。
高校は通過点なのですから・・。
全力を尽くして受験校に落ちた子供は大きく二つのタイプに分かれます。
高校でどんどん成績を伸ばす子供とその逆の子供です。
これはどういう事が起こっているのでしょうか?
受験直前の3ヶ月くらいの期間はかなり学力が伸びる時期です。全力を尽くして志望校に落ちてしまった生徒というのは、自分の想像以上に学力が伸びているので、「20:80:20の法則」に従い、上位20%に入ります。
ここで子供が何を思うかなんです。
いつまでも受験に落ちたことを引きずって、高校で勉強が思うようにいかない理由を学校のせいにしている生徒の成績はどんどん落ちます。
逆にこの環境で全力を尽くして頑張ろうと心を改めた生徒は信じられない程、成長します。
入学時点での成績ですでに「20:60:20の法則」が働いているので、普通に頑張れば、かなりいい成績で高校を卒業できるはずなのです。
忘れてはいけません。
逆境や失敗はチャンスなのです。
全力でチャレンジした結果が無駄になるということはありません。
だからこそ、僕は最後の最後まで志望校にこだわらせます。
本当に行きたい学校があって、その学校がその子供の限界能力を引き伸ばしてくれるのであれば、そんなにいい経験はないと思うからです。
中途半端に行きたいくらいの学校ではそこまでの力は湧きません。
もう一つ。
ギリギリの成績で志望校に合格した生徒はどうなるのかという問題です。
僕の考えではこれはこれでOKです。
限界まで努力をして志望校の合格を勝ち取った。
これは子供にとっては、勉強面での大きな成功体験です。
成功体験ほど子供に自信を与えるものはありません。
その自信を糧に高校生活を頑張れば、明るい未来が待っていることでしょう。
ただし、燃え尽き症候群にならないように配慮する必要はあります。

合格、不合格に関わらず、受験を機に、大きな成長の機会とした子供の共通項は、「受験に向けて死ぬほど努力をした」という経験です。
頑張ったにも関わらず、その後に成績が落ちてしまったとしたら、原因は

合格した子供→合格による燃え尽き症候群
不合格の子供→不合格を人や環境のせいにして腐ってしまう

ほとんどの場合、この二つです。
逆にあまり努力せずに受験した子供は、それなりの高校生活しか送れません。
きっかけがなければ、入学時の成績とあまり変わらない成績で卒業していくことでしょう。
強烈な成功体験も、滑り止め校で成績上位になるという経験も出来ないからです。
無難な志望校選びを僕が好まない理由はここにあります。
人生は若ければ若いほど失敗や、やり直しが許されます。
大学受験よりも高校受験の方がやり直しがきくのです。
「浪人が出来ないから高校受験は慎重に・・」という人が多いですが、僕はそうは思いません。
滑り止め校を確保しておけば、ほとんどの受験は大学受験より安全です。
私立に入学するとお金がかかる・・かもしれませんが、大学に落ちれば浪人になるので、同じことです。
高校受験は勝負するべきなのです。

しっかり頑張った子供達が高校で成績が伸びない理由は二つでした。
合格による燃え尽き症候群か、不合格をいつまでもひきずるパターンです。
こうならないためにも、僕は一流大学の受験を勧めています。
先にもっと大きなビジョンがあれば、高校受験は通過点なので、結果の如何に関わらず頑張れるのです。
それがないと、高校入学後の成績下降パターンに陥るかもしれません。
高校合格のことで頭がいっぱいの子供にはなかなかここまで考えられないです。
だからこそ、高校受験における親や教師の役割は非常に重要です。
高校受験までの精神的なフォローはもちろんですが、その先(大学受験)までを見据えた将来についてのお話を子供と一緒にしておかなくてはなりません。
「大学はどこでもいいよ」ではこの部分が中途半端になります。

高校受験まではチャレンジが原則です。
進学実績などで「これは!」という学校を見つけたら、積極的に挑戦させてください。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。