創造学園大学って・・ [学校の選び方]



先日のブログで大学の問題を取り上げました。
気になるニュースがあったので少しだけ追加させていただきます。
酒井法子さんが創造学園大学に入学されるといった情報が流れています。
この大学の実態があまりにひどいのです。
今年1月には群馬県教育委員会から、県内の公立高校に対して、この大学に進学させないようにとの異例の通達が出ています。学園側が「営業妨害だ」と猛抗議したため、通知内容を修正したらしいですが、他にも財務情報を粉飾した疑いや、土地をめぐる金銭トラブルによる訴訟など、問題には事欠きません。
どういう経緯があったのかはわかりませんが、酒井法子さん入学の噂による広告効果はかなり大きいでしょう。何やら怪しいお話です。

さて、酒井法子さんではありませんが、進学する学校は慎重に選ばなければなりません。
中学受験、高校受験も同様ですが、今日は大学選びについてのお話です。
戦略は最初から決まっています。
大学に行くなら、なるべく有名な大学に行くように指導してください。
国公立大学か、早慶上理、MARCH、関関同立などです。
残念ながら、それが最も確実です。
学歴がどうしたとか、偏差値教育の弊害とか、そんな言葉に惑わされてはいけません。
とにかく高偏差値の大学に行かせること・・これに尽きます。
本当はこんなことは言いたくありません。
子供の学びたい学問を学ばせるべきですと言いたいところです。
少し前ならそれでも良かったと思います。
しかし、これからの現状を考えるとその方法は危険と言わざるを得ません。
なぜなら、瀕死の大学が死に物狂いで生徒募集に走るのはこれからだからです。
存亡の危機がかかった大学なら、何としてでも生徒を集めたいと思うでしょう。
「夢」とか「自己実現」のような実態のない言葉を使う大学、基本的に何を学ぶのか良く分からないような学部は危険信号です。
なるべく早くこの考え方をマインドセットしておかなければ、後で大変なことになります。

「お父さん、僕はAO入試で○○大学に行くことに決めたよ。」

知らない間にこんな話になってしまいます。
誰だって勉強で苦労するのは嫌です。
秋までに試験なしで合格させてくれると聞けば、子供の心はかなり動揺します。
楽な方の道に心が魅かれてしまうでしょう。
でも、ほとんどの生徒は、そのくらいではまだ行動にはいたりません。
自己正当化出来る言い訳がないからです。
しかし、そこにもっともらしい理由がつくと状況は一変します。
ほとんどの子供はただ何となく将来の希望を思い描いている状況です。
頭の中は、甘い理想主義で満たされていると言っても過言ではありません。
(社会に出た事がなければ、それは仕方のないことです)
大人は現実の厳しさを知っていますが、高校生くらいではそれは分からない。
そんな状況の中、低偏差値の大学ほど理想を語るので、子供の心はそれに魅かれるのです。
(本心は受験をしたくないという気持ちですが・・)
そうした子供の心理を巧みについた生徒募集は今後ますます増えていくことでしょう。
本当にいい大学かもしれませんが、それは外からは分かりません。
親が反対すればするほど、子供はムキになって反論し、自己正当化します。
言い訳のために、その大学の長所を考えるようになるので、ますますその大学に気持ちが傾いていきます。
まるで新興宗教のようです。
低偏差値の大学の授業の質が悪いと言っているわけではありません。
授業の質なんてどこも似たり寄ったりです。
(集まる生徒のレベルには差がありますが・・)
受験という最高の成長の機会を無駄にするのがもったいないのです。
そうした大学に行くのであれば、有名大学に合格出来るだけの偏差値を取ってから行ってください。
早稲田に合格出来る成績の子供が、創造学園大学にいく分にはOKなのです。
大学の中でも抜群の成績なので、大事に育ててもらえることでしょう。

私からの具体的なアドバイスがあります。
仮に、早稲田を志望していた子供が創造学園大学に行くと言い出したとしましょう。
(現実にはありえませんが・・)
そう言われたら、親はこう言うべきです。
「早稲田も合格したら、学費を出してあげるよ。」
要するに、楽を選ぼうとしているのなら、それは許せない。
そのような姿勢で臨めば良いのです。

苦労は先延ばしすると、もっと大きな苦労になって返ってくるものですから・・。

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