模試結果分析(理科編) [模試結果分析]

10月22日

こんにちは。
模試結果分析もいよいよ最終章です。
ちょっとマニアックな内容になってしまったかな?という反省はありますが、塾とかで騙されないためにはある程度の理論武装は必要です。今までのところ、小中学生をメインに色々な勉強法などの解説を進めてきているので、高校生には少し参考にならない部分もあるかもしれませんね。
高校生用の模試結果分析の手法などもいつか公開出来ればいいなとは思っていますが、大学受験生用の勉強法を公開したサイトは他にもたくさんあるようなので、あまり触れていません。
基本的には小中学生のお子様を持つ親を対象にしたブログです。

本日は理科です。
理科は大きく4つの分野に分かれています。
物理と化学、生物と地学です。
基本的に、理科の成績が悪い一番の理由は「理科が嫌いだから」になります。
ただし、単元毎に分ければ好き嫌い以外の要素が見えてきます。
単元によって特に必要とされる学習特性が少し異なるからです。
ではどこから見ていけばいいのか?どんな科目と関係があるのか?ですが、
物理に関しては「数学」
化学に関しては「英語」
生物と地学に関しては「社会」との関連性を中心に見ています。

理科という科目の学習特性から考えて一番似ているのは、社会だと思います。
基本的には暗記科目ですし、関連付けて理解しながら覚えないといけない点も社会と同じです。
ノートに図とかを書いて分かりやすくしてから覚えるほうが効率がいいでしょう。
そういう意味では生物、地学の「社会」はご理解いただけると思います。
物理では計算問題が多いので、「数学」を見る・・これも大丈夫だと思います。
でも何で化学が英語なんだ!?
と思われる方はいらっしゃるかもしれません。
その答えは元素記号を覚えるときにアルファベットを使うからではありません。
学習特性が英語に似ているんです。
英単語や漢字を覚えるアレですね。「読み、書き、計算」の「書き」です。
僕のブログでは「単純記憶」という言葉で表していました。
化学の勉強をするときに関連付けながら、覚えることももちろん大切なんですが、限界があります。
化学の勉強に関して言うなら、「がむしゃらに暗記」しないと、どうしようもない一面もあるんです。

このようにそれぞれの分野が何の科目と関連性が強いのかを確認した上で、
分野毎の正答率を見ていきます。
何度も述べているように「理科の点数が悪い」理由は「理科が嫌い」だからという理由が一番多くて、「理科が嫌い」という理由は学校の先生がイヤな奴なのか、単純に点数が取れないからです。
点数が悪い→理科嫌い→さらに点数悪い→さらに理科嫌い
こうしたスパイラルにはまっているのです。
このスパイラルの入り口は一つしかありません。
少しでもいい点数を取ってもらうことです。

その際にやたらめったらに勉強を進めても効果が出るとは限りません。
数学が苦手なのに物理から勉強を始めるのは愚の骨頂です。
それぞれの科目の成績から、勉強がしやすそうな単元を選び出して、そこを集中的に攻めるのです。
数学が得意なのに、物理が悪いはずはないと考えるのがコツです。

理科は一番成績が上げやすい科目です。
上記の方法でポイントを絞ればさらに成績は上げやすくなります。
ここで成績を上げて、総合偏差値が上昇すれば、やる気も一気に上がるかもしれません。
繰り返しになりますが、子供は「勉強が好き」だから「成績がいい」わけではないのです。
「成績がいい」から「勉強が好き」なのです。
そしてモチベーションが上がるのです。

そのためのきっかけは大人が与えてあげるべきです。


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