論理的思考能力③ [論理的思考能力]

5月31日

こんにちは。
今日も論理的思考能力についてのお話です。
少し復習しますね。

勉強の習慣を子供につけなければならない

しかし、親の言うことを子供は聞かない

子供の心を動かすには、親が勉強の重要性を認識しなければならない

しかし、なぜ勉強が重要なのか説明するのは難しい

特に数学は重要だが、その説明が難しい→★


実は、数学的思考力=論理的思考能力である

論理的思考能力は今の社会で最も求められるビジネススキルである

ゆえに数学は重要である

前回までは、★以下のお話を進めてきたわけです。
今、お話を進めている内容の本質は何か?
それは一番上の「勉強の習慣を子供につけさせなければならない」ですよ。
本質を見失わないようにしてくださいね。
では、今日も引き続き論理的思考能力の重要性についてお話を進めます。
今日はビジネスの現場でロジカルシンキング(=論理的思考能力)がどのように活用されているのかについてみてみたいと思います。

例えば、あなたの会社の商品が売れなかったとします。
あなたは「ひげそり機」メーカーの社長です。
なぜ売れないのか?
問題を解明するために、複雑に絡み合った要因を一つ一つバラバラにしていく手法がロジカルシンキングです。

ロジカルシンキング=バラバラ作業をすることの出来る力というように理解してください。

商品を売るためには、様々な要素が必要になります。
それを「商品力」、「広告戦略」、「営業力」・・のように、いったんバラバラにしてみるのです。
この場合、「商品力」や「営業力」その他には問題がなかったと仮定しましょう。
売れない原因は「広告戦略」にあったということが分かったとします。
そこで、今度は「広告戦略」についてバラバラ作業をします。
「広告戦略」を質と量という視点に分けてみることにしました。
調べてみたところ、広告活動の量は劣っているどころか競合他社に比べて、優位にあることが分かった。
ということは広告の質に問題があるということが明らかです。
では広告の質のどこに問題があるのか?
さらに問題を分けると、広告を出したメディア媒体、あるいは広告の内容が悪いという選択肢に絞れます。
そこで調べてみると広告の内容に関しては非常に評価が高かった。
原因は広告のメディア媒体にあるということが判明します。
今までは少年雑誌を通じての広告活動がメインだったのです。
しかし、少年誌の読者層はまだ「髭剃り機」を必要とするほど、ひげが生えていません。
これが原因で広告内容や広告量に問題がないにも関わらず、自社の商品が売れていないことが判明します。
この場合はここで原因に辿り着いたと言えます。

次に対策を考えます。
同じ広告を青年誌に掲載してみることにしました。
そうすると、同じ広告費で2倍の成果が得られるようになりました。

わかりやすく説明するためにモデルを単純化してお話しましたが、論理的に考えるとはこういうことです。
実際のビジネス現場ではもっと深くまでバラバラ作業を進めますが、なんとなくイメージはつかんでいただけたのではないでしょうか?

今日までの3回のお話をまとめると、論理的思考能力とは

「要領の良さ」
「分かりやすく説明出来る能力」
「バラバラ作業による問題解決能力」

と言うことが出来ます。
まだ他にもあるのですが、次に話を進めたいのでいったんここまでにしておきます。
これまでは論理的思考能力の重要性について述べてきましたが、肝心の「では、なぜ数学の学習で論理的思考能力が身につくのか?」というお話が出来ていませんので、次回はその理由についてお話を進めたいと思います。


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