勉強と片付けの意外な関係 [勉強の習慣]

5月26日

今日はお片付けの効用についてお話したいと思います。
まず、お子様に勉強をさせたいと思ったら、何から手をつけさせるべきか?

これはもう部屋の片付けに限ります。
その上で「すぐにやる習慣」を徹底させていくのです。
「すぐにやる習慣」の身についた子供なら、もう二度と部屋が散らかることはありません。
だってそうですよね?
すぐに元にあった場所に戻さないから散らかるわけですし・・。

人間は自分の嫌いなことを、悪い環境の中で行うことは出来ません。
自分の好きなことなら別です。
散らかった部屋の中でも、漫画を読んだりゲームをしたりは出来るはずです。
でも嫌なことは出来ないのです。
勉強が好きな人、あるいは気付いていないだけで潜在的に勉強好きな人なら、
そのような環境でも集中して勉強することが出来ます。
しかし、大半の人間はそうではありません。
「嫌だなぁ・・」と思いながらも我慢しながら勉強をするものなのです。
ただでさえ、苦痛なのに部屋が散らかっていたら・・。
それでは上手くいくはずがありませんよね?

僕の経験談からお話しましょう。
はっきり言って僕は自分の部屋が綺麗とは言えません。
部屋の中ではだらしない自分を何十年も続けています。
でも、勉強に関しては予備校時代より飛躍的に成績が伸びてきました。
その理由のひとつは「自分の部屋で勉強をしなくなった」からです。
あるときは図書館に、あるときは予備校の自習室に、大学の図書館に、職場での業務前に・・
とそのときそのときで自分の部屋以外の勉強場所を見つけてきました。
部屋で勉強をしようとすると、今でも集中しにくいです。
もっと早くに部屋を片付ける癖をつけておくべきだったなぁと反省しています。
タイムマシーンで過去に戻れるなら、部屋の片付けから始めます。
そうすれば部屋で勉強する習慣がしっかりついたと思います。
今は社会人になので部屋にいる時間は少ないしそれでもいいかなと考えてしまっています。
勉強したくなれば、カフェに行くとか方法はいくらでもありますし。

でも、子供はそれが出来ないんです。
夜8時も過ぎてどこかに勉強をしに行くわけにはいきませんよね?
塾の自習室だっていつも空いているとは限りませんし、図書館だって夜は閉まっています。
そもそも中学生くらいだと交通手段は自転車くらいしかないので、行動範囲も限られています。家のリビングだと他の家族も遠慮しなければなりません。
やはり、一番いいのは自分の部屋で勉強する習慣をつけることです。
そのための重要な第一歩が部屋が片付いていることなのです。

「勉強してくる」
といって自分の部屋にこもる子供。
本当に勉強しているのか不安になって部屋をのぞきにいくお母さん・・。
こっそりのぞいてみたら、勉強どころかヘッドフォンをつけてテレビゲーム!!

よくある光景だと思いますが、勉強しているかどうかを見にいく必要はありません。
親の不信感はトラブルの原因になりますので、ほうっておくに限ります。
今日からはこのようにしてください。
部屋を綺麗に片付ける約束をする。
(それが出来ていないと、勉強はしていないと判断するというお話が事前に必要です。そういうものなのだと納得させてください。)
部屋が綺麗→勉強をしているのでそのまま。
部屋が散らかっている→勉強をしていない可能性が高いので、何かの対策を講じる。

どうしても部屋が散らかるようであればリビングで勉強させるようにしてください。
家族の協力が必要になりますが、それが一番手っ取り早いです。
中学受験で実際に成績の良かった子供はリビングで勉強していることが多いというデータをもとに、子供のリビングでの勉強を前提とした家作りをしている住宅メーカーもあるくらいです。

「部屋の片付け」
今日の課題はこれです。
健闘をお祈りしています。

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