受験直前期にやるべきこと [受験勉強]


新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年が明けて、いよいよ受験シーズンです。
この時期になれば、重要なのは実戦を意識した勉強となります。
具体的には、過去問や総合問題演習ですね。
もちろん、解いただけでは意味がありません。
答え合わせをするだけでも不十分です。
時間配分や問題を解く順番などを意識しながら見直しが出来て、ようやく過去問題演習です。
とは言え、初めて受験を経験する小中学生にとってそれは難しいことですね。
周囲の人間がフォローしてあげるべきはここです。
問題の解き方を教えてあげることではありません。
この時点で大切なのは、「解答と解説」を読んでも分からない問題に固執することではなく、自分が確実に得点しなければならない問題とそうでない問題を見分けることです。
その見分けがつくように指導してあげるのも大切なことです。
公立高校の入試はこの点がとても重要です。
なぜなら、偏差値30の生徒も偏差値80の生徒も一緒に受ける試験なので、誰にでも解けなければならない問題と一部の生徒にしか解けない問題が同じテストの中に同居しているからです。
そして見直し用のテキストについて。
これは、過去に使っていたものを使用し、新しいものを使うのは控えてください。
この利点は大きく分けて2つあります。
一つは、入試前の不安な自分に自信をつけることが出来るという点。
正しく勉強を続けていたのであれば、昔やっていた頃よりも学力は向上しているはずです。
過去の自分はこんな問題も間違えていたのかと思いながら復習出来れば、特にこの時期に喪失しがちな自信を回復することが出来ます。
ただし、過去に使っていた問題集のレベルが高すぎるなどの理由で、過去に出来た問題が解けなくなるようでしたら逆効果ですので、その点は注意してください。
第二に、学習時間を効率的に使えるという点。
同じテキストを使うことで、復習にかける時間を短くすることが出来ます。
解法のポイントなども同時に思い出すことができるでしょう。
総合問題や過去問題にチャレンジするのは、本人が考えている以上に体力を消耗します。
少々余談・・私の友人の実話です。
時は大学受験。
浪人一年目。絶対に二浪は許されない状況で迎えた入試当日。
3日間続いた私学入試の最終日、しかも本命校。
この日、この瞬間のために予備校で頑張り続けた約1年間。
第一科目目は英語、試験時間は90分。
試験開始約60分・・・
一部の問題の解答欄を空欄にしたまま、途中退席。
第二科目目国語。
同様に開始約60分で退席。
最後の科目、世界史。
やはり、充分な残り時間を残したまま退席、そのまま帰宅。
この小話でいったい何が言いたいのかと言えば、初見の問題を解くのはそのくらいエネルギーを消費するということです。
彼の体力は、最初の二日間で限界を迎えていたんですね。
どれだけ大切な受験かという事は頭では理解していても、途中で席を立ってしまうほど脳は消耗していたのです。
本気で取り組むならば、過去問演習はかなりの労力を必要とします。
私の友達の例ではありませんが、あまりにも疲れてしまうと人間は正常な判断が出来なくなり、楽なやり方を選択してしまいます。
受験前のこの重要な時間を、初見の問題ばかりやって体力をムダに消耗しながら過ごすのは得策ではありません。
解きなれた問題をやって効率的に復習を行う方が良いに決まっています。
子供は同じテキストを繰り返し解くのを嫌がります。
意見として、「飽きっぽい」、「同じ問題ばかりだと不安」、「テキストに書き込んでいて再使用できない」、「綺麗なものを使いたがる」・・・などなど色々な理由があるようです。
テキストに書き込むというのは別問題ですが(こうならないように、解答はノートに書かせましょう)、大半の理由は心理的なものです。
そして、ここが重要な点なのですが、どうやら子供たちは色々なテキストを使って学習をした方がよりラクに勉強が出来ると思っているようです。
ラクに勉強が出来るとは、別の言葉で言えば、効率的に学習が出来るということ。
しかし、本当は同じテキストを何度も使うほうが効率的に学習出来ます。
過去の東大生を対象にしたアンケートでは、回答者のおよそ80%が受験勉強のコツとして、「同じ問題集を繰り返し解くこと」を挙げているほどです。
同じテキストを繰り返しやるのは、定番の学習法なんですね。
受験期直前に過去問題を行うのも同様。
過去の経験則から導かれた、「最も効率が良い」とされる勉強法なんです。
「自分流」は要領の悪い勉強法です。
大学に入学した後の研究など、高度な内容になれば「自分流」でいいのかもしれませんが、大学受験までの学習や資格の勉強は最も効率の良いやり方でやるべきでしょう。
難しいことをやる必要はありません。
「同じ問題集を何回も解け」などここで改めて取り上げるまでもなく、周囲の先生が言っていると思います。
受験勉強とは、先生の言う事をきっちり守って、愚直なまでの努力を出来る生徒が勝つ世界だということです。


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