小学校卒業前にしておくべきこと [数学]


算数が数学になって気をつけるべき点とは何でしょうか?
今日はこんなテーマでお話をしてみたいと思います。

言うまでもないことですが、中学校には定期試験があります。
内容は小学校で行なわれていたテストに比べると難しいです。
小学校で100点を取っていた生徒が中学校のテストでは60点を取ることもあります。
難しくなった中学校のテストで、平均点以下に終わってしまう理由って何なのでしょうか?
実は、小学校時代にこの原因があることが多いのです。
どういうことか説明させていただきます。
まず、中学校の数学では全ての問題の解き方を詳しく習うわけではありません。
例えば、

3a+4a+5b=7a+5b

という文字式があったとします。
中学校の先生はこんな感じで説明をすることでしょう。
「3aと4aは同類項だから、一緒に足すことが出来ます。5bは分けて計算しましょう。」
(実際はもっとましな説明をすると思いますが・・)
とにかく詳しく丁寧に説明を加えてくれるはずです。
なぜなら中学校で新しく習う内容だからです。
では、こんな問題ならどうでしょうか?

0.25a+3/4a=a

予備知識がない子供に、この解き方を教えるにはかなりの時間を要します。
しかし、中学校の先生はこの問題に特別多くの説明を加えることはないでしょう。
なぜなら分数や小数の計算は小学校で習う単元だからです。
「もうすでに知っている」という前提で授業を進めてしまいます。
例を挙げれば枚挙に暇がありませんが、ここが平均以下の生徒と高得点の生徒の違い。
要するに、「小学校の内容の理解度」がテストの点数になって表れるわけです。
小学校の授業内容の理解度が曖昧でも、小学校時にはあまり問題は表面化しません。
なぜなら、テストの構成自体が非常に平易だからです。
例えば、割り算を習っているときには、何も考えず機械的に大きな数字から小さな数字を割っていれば答えが出るような作りになっているテストがほとんどです。
小学校の内容を「分かったつもり」になって卒業してしまい、中学校になって痛い目を見ないように気をつけなければなりません。
小学校で習う「割合(+百分率)」や「速さの計算」などは特に注意しておきたい単元です。
方程式を使って「速さや距離」などを求める文章題などは、かなりの子供が解けません。
方程式は解けても、速さの問題の立式が出来ないからなんですね。

では、この問題を解決するためにはどうすればいいのでしょうか?
やはり一番いいのは、小学校の内容は小学校の間にきちんと理解をしておくことです。
特に中学校入学前の春休みに5、6年の内容の復習をしっかりして欲しいですね。
中学校に入学して、中学校の内容と組み合わせながら解く練習をするよりも、小学校の内容だけでしっかりと解けるようになる方が簡単だからです。
復習用の問題集を買ってきて、春休みにはみっちり復習をして欲しいと思います。
もう中学生になってしまっている場合はどうすべきか?
僕はそれでも小学生用の問題集の復習をおススメしています。
普段は学校の勉強があるので、長期休暇を使って集中的にやってしまいますね。

小学校の内容の理解度をチェックするのに最適な問題を一題用意しておきます。
中学生以上で、これを解けなければ、小学校から復習した方が早いです。
割合の問題です。
いつか時間のあるときにでもお試しください。

「太郎君のクラスは8人がサッカー部です。これはクラス全体の人数の20%にあたります。このクラスの人数は何人ですか?」


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