テスト中の見直しを嫌がる子供 [受験勉強]


テスト問題を解いたら見直しをしなければなりません。
この場合の見直しとは試験時間中の最終確認のことです。
多くの教育現場では、見直しの重要性は指摘するものの見直しの指導はしません。
もったいないことだと思います。
見直しをすれば、あと10点は取れたのにというケースが頻繁にあります。
頻繁どころか多くの子供は実際にプラス1割くらい取ることでしょう。
考えてみれば、こんなに簡単な点数の上げ方はないのです。
勉強時間を増やすことなく、テストの点数が上がるわけですから・・。
学校や塾の先生が見直しの重要性を指摘するにも関わらず、子供達にその習慣が定着しない理由は何でしょう?
大きく分けると、3つの要因が考えられます。
それは、
①目標達成への執着心が足りない
②テスト中に集中力の限界をむかえてしまう
③自分の見直しを信じられない(やり方がわからない)
それぞれの原因と対策を考えてみたいと思います。
まず、①の場合。
テストで点数を取りたいという気持ち自体が低い場合は、即効性のある対策はありません。
ブログの「モチベーション」に関しての記事を参照していただきたいと思います。
ただ、これだけは覚えておいてください。
目標のないところに問題意識は生まれないのです。
目標と現状の差分を埋めようとするから、人間はさらに深く物事を考えるのです。
その差がないと(目標がないと)、現状に満足し、思考停止してしまうのです。
①の問題を解決するための即効性のある方法はありませんが、テストの目標点数を明確にしておくことで、少しは執着心が生まれるでしょう。
なぜ、目標点数に届かなかったのか?
→見直しすれば届いていた
という事実に子供が気付けば、次回のテストで見直しをしてくれる確率は高まります。
次に②の理由。
テスト中に集中力の限界をむかえてしまう場合です。
信じられないようなお話があります。
ある浪人生が人生をかけて一年間の猛勉強をしました。
大学受験は複数の日程に分けて出願することが出来ます。
彼は、はりきって第一志望校の全ての日程に出願票を提出しました。
日程は3日連続となりました。
そして受験日。
一日目、二日目は普通に受験を終えることが出来ました。
しかし、三日目。
英語の試験問題を解いて時間を見ると、あと30分も残っています。
ここで彼はどうしたか?
何と、寝ながら試験終了を待っていたのです。
言うまでもなく、これまでの人生で一番重要な一日です。
大げさではなく、人生がかかっている試験なのにです。
しかも、彼はそれを充分に認識しているのにも関わらずです。
結果はもちろん不合格でした・・。
これは友人の実話です。
しかし、これが特に珍しい話でないことは、大学受験を経験された方なら共感していただけると思います。
受験会場で寝ている受験生の数たるや一人や二人ではありませんから・・。
これは一つの真理を示唆しています。
人間はここ一番の勝負所だと自覚していても、集中力が持たなければ頑張れないのです。
ここから導き出される教訓は何か?
それは、試験前日に徹夜をするな!ということです。
集中力は疲労度と相関関係にあるからです。
入試当日に頭がぼぉとしてしまうようでは、チャレンジ校の合格は不可能です。
遅くとも入試2週間前には、当日に合わせた生活リズムで就寝、起床するようにしてください。
そして最後の③の理由。
子供に見直しを無理強いしてみてください。
きっとこういう言い訳が返ってきます。
「見直しをしたら、間違えるから嫌だ!」
???と思ってしまうのですが、要するに子供が言いたいのはこういうことです。
過去にテストの見直しをした経験はほとんどの子供が持っています。
同時に、こういう経験もほとんどの子供が持っているのです。
それは、「テスト終了間際に書き換えたら、最初に書いた答えが合っていた」という経験です。
これは子供にとってはショックな体験です。
あまりにショックなために、その経験を鮮明に覚えているのです。
人間はそもそも与えられることより、奪われることに敏感な生き物です。
もともと持っていたものを失うのはとてもつらい。
この恐怖心のために、無理に冒険をしようと思わないのです。
しかし、これは見直しの意味を確実に誤解しています。
見直しとは最終チェックのことです。
判断に迷っていた問題の答えを書き換えることではありません。
こういう発言が出てくること自体、見直しするという行為を勘違いしているのです。
そのためには正しいやり方で行なわれる必要があります。
テストの見直しの方法は算数、数学で習得するのがいいです。
算数、数学の見直しを覚えれば、他の科目でもテスト中の見直しを出来るようになります。

次回は試験時間中の見直し方法について紹介させていただきます。

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