大学はこんなことに・・ [学校の選び方]



先週、週刊「ダイヤモンド」が大学の特集をしていました。
まだ書店にもあると思います。
小中高生のお子様を持った保護者の方はぜひ読んでいただきたいと思います。
大学の恐るべき実態が明らかにされています。
恐るべき実態と言っても、目新しいことが書いてあるわけではなくて、大学の抱える問題点をデータ付きの記事としてまとめてあるというだけのお話です。
当たり前の話ですが、少子化です。
それに対して、大学数は1950年頃から右肩上がりに増え続けてきました。
少子高齢化が社会問題として叫ばれるようになって久しいですが、大学数増加の傾向は変わることがなく、2009年にいたっています。
ここ数年、大学数増加のペースが衰えることはなく、むしろ逆に増しています。
1950年からの40年間で、大学はおよそ300校増加しているのですが、1990年からの20年間でほぼ同数の大学が増えていることは新鮮な驚きでした。
大学進学者が増えるという時代背景はあるにせよ、少子化の流れに対して明らかに逆行しています。
それで問題が起きないはずはなく、実際に募集停止に追い込まれてしまった大学もちらほら出始めています。

そうした危機感からか多くの大学は資産運用を行なっています。
資産運用を行なうのは結構なのですが、あまりにも大きな損失を出している大学があるのが気になります。
ちなみに慶應義塾大学は2009年3月期に170億円もの損失を出しています。
学費をどのように考えているのでしょうか?
こんな風に使ってもらうために保護者の方はお金を払っているわけではありません。
資産運用で損失拡大した大学名として、他にも有名なところでは、駒澤大学190億円、上智大学90億円、青山学院大学57億円、同志社大学27億円、法政大学18億円となっていましたが、ひどい話です。

低偏差値大学の凋落ぶりも目を当てられません。
英検2級(高校卒業程度)を持っていれば、学費が全額免除になる私立大学(共愛学園前橋国際大学)や、
オープンキャンパスで模擬面接を受けた高校生に、その場で「仮合格証」を渡した大学まであるとか・・。

他にもこんな記事がありました。
「名古屋文理大学情報文化学部に「PR学科」が新設されたが、同学科の1期生は定員80人に対して、たった8人。PRが足りていないのではないかと言われている。」
こんなお話はただの笑い話です。
通っている学生があまりに気の毒です。

大学を卒業すればいいという時代は終わりました。
多くの子供にとって、大学は最終学歴となりますから、しっかりと考えなければなりません。
大学に変化が起こっているのであれば、当然の帰結として、通うべき高校や中学も変わってきます。

そこで、進学する学校について次回からは取り上げていきたいと思います。


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