勉強させるには? [勉強の習慣]

10月23日

こんにちは。
今まで色々なことを書いてきました。
「結局、勉強させるにはどうしたらいいの?」
こんな質問が聞こえてきそうなので、復習を兼ねてお話を進めます。

子供に勉強させるための方法は、

①しつけ
②勉強をわかるようにさせる
③目標意識を持たせる

この3つになります。
②は勉強がわからないから、嫌になって勉強しない状態です。
だから、わかるようにしてしまうことが先ですというのはこれまでに述べてきたとおりです。
「勉強しなさい」は禁句です。言ってはいけません。
言っても効果がないからです。
しないといけないと分かっていないのなら話は別ですが、心の底では勉強をしないといけない事はほとんどの子供は知っているはずです。そう思っているけど、出来ていないだけなのですから。
勉強をするようになれば、勉強します。
逆説的になりますが、そういうものです。
習慣になるということです。歯磨きのようになります。
しないと気持ちが悪い状態になるからです。
意志の弱い子供という言い方があります。
本当にそうでしょうか?
実はそうした子供はとても意志が強いとも言えるのです。
船が転覆しそうになったときに元に戻る力を復元力といいますが、たとえそれがいいことであれ、これまでにない習慣を取り入れるのは子供にとっては変化です。
その変化を取り入れようとしてもまた前の状態に戻ってしまうという子供はこの復元力が強いのです。
悪い習慣を守り続けようという意志が強いということです。
塾で先生の言うことを素直に聞く子供はたしかに急激に成長しますが、また悪い環境に戻ったときにはすぐにその状況に染まってしまったりします。
素直な子供は成長が早い。
確かにその通りなのですが、そうした危険性がある点も否定出来ません。
逆の視点で考えれば、頑固な子供に勉強の習慣をつけてしまえば、それが抜けにくいということも言えます。
頑固な意志で、いい習慣を守り続けるでしょう。
塾で更生に手がかかった生徒は、卒業後も結構勉強を続けてくれます。
要は、ずっと勉強しない子供というのは、悪い習慣が強い意志で守り続けられている状態なのです。
その悪い習慣を根本から変えなければいけない。
その第一歩がしつけの徹底に他ならないのです。
しつけの本質は何か?
それは「やらなければならないことを、すぐやる」ことにあります。
靴をそろえる。
椅子をひく。
挨拶をする。
お礼を言う。
出した本を片付ける。
こうしたちょっとした行動をすぐに出来る子供は、やらなければならないことから先にやります。
まずは、「すぐにやる」習慣をつけなければ、勉強の習慣も身につきません。

こう言うと、必ずこう言われます。
「いつも言ってるんですけどね~」
何でもかんでも言えばいいってものではありません。
「すぐやる」行動にはレベルがあります。
その行動の「面倒くささ」からその行動のレベルを計ってください。
例えば、「制服を片付けなさい」という言葉。
何度か言ってもダメだった場合は、その前の段階に戻ることです。
「食事の後は椅子を引きなさい」
それでもダメなら、「ご馳走様でした」を言わせてみる・・
このように、簡単なことから段階的に「すぐやる」ことを習慣化していくのです。
いつの日か、「勉強する」という子供にとっては腰の重い行動ですら、「すぐやる」ようになるでしょう。

今日の内容はちょっと復習でした。
まずは「しつけ」の徹底が不十分だと思うように成果を出せないということですね。
第二の理由。「勉強は分かるようになれば、やる気がでる」というのはそのままなので、あまり触れていません。
模試結果を穴が開くほどみつめて、なるべく簡単に結果が出せそうなポイントを探ってください。

最後の「目標意識」についてはこれまでも深く突っ込んだお話をしていないので、次回に述べます。


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