模試結果分析(英語編) [模試結果分析]

10月15日

こんにちは。
以前、基礎英語力は漢字能力と密接な関係がありますというお話をさせていただきました。
なぜなら、真面目に英語の勉強をしようとすればするほど、初期の英語学習は退屈なものだからです。
中学校までの英語力というのは、単語力と構文力にほとんどが裏付けられています。
単語力と構文力がどのようにすれば身につくのか?
これはもうとにかく「書いて、声に出して発音して」の徹底した繰り返しでしかないわけです。
しかし、単純な作業だからと言って、子供たちが一生懸命これに取り組むかというとそんなことはありません。
飽きがきやすく、必要な練習量をこなす前に投げ出してしまう子供が多いです。
そういった意味では勉強への「集中力」が問われる学習と言えます。
私は常々、勉強の土台は「読み、書き、計算」の修練だけで身につくと申し上げていますが、この「書き」ほど重視されていないものはありません。以前お話しましたが、「書き」とは作文のことではなく、「筆写」のことであり、この3要素が勉強の基礎である点は「読み、書き、そろばん」の寺子屋の時代から変わっていないのです。
「読解力、計算力」と同様に修練が必要であり、そう簡単に極められるものではないのです。
さて、その「書き」の能力を示す指標として、漢字の正答率を参考にします。
その上で英語の結果に目を移すと、漢字が悪い子供はほとんど英語の成績も悪いです。
漢字が悪いにも関わらず、英語が良ければご家庭が英語教育を重視されていて、小学校から英会話に通っていたとか、何か他の理由があるのかな?と予想したりします。
もちろん、たまたま漢字の点数が低かったという可能性も考えられますが・・。
生徒がいれば、「漢字を書くのは得意?」と聞きます(読みだけであれば、読書好きな子供は読めます)。
そこで点数と現実の確認を行い、やはり「書き」の習慣が足りなそうだなという印象を受ければ、そのための対策を今度は考えてゆきます。具体的にはノートを文字で埋め尽くすくらいの筆写をお願いします。
漢字や英単語や英語構文についてです。
宿題というかたちである程度の強制力を持たせ、習慣化していくようにします。筆写の宿題の便利な点は解答を写すなどのズルが出来ない点です。純粋に量で判断します。
とにかくこうした子供は「単語力」、「構文力」の欠如が疑われます。

そして、次に文法問題の正答率をチェックします。
高校生であれば、文法の正答率とその他の正答率を分けて考えますが、中学生の場合であれば、文法力=英語力と仮定して、分析を進めていきます。
英語の模試はだいたい「単語(あるいはリスニング)、文法、構文、長文」のような構成になっています。
文法の正答率を英語全体への理解度とするなら、文法の正答率に比較して、低い項目は要注意です。
まずは単語が低い場合。
この子供に一番疑われるのが音読して学習しているか?という点です。
教科書のCDなどを購入したほうが良いケースもあります。
構文が低い場合も同様ですが、そもそも構文は暗記しないといけないものだという視点が欠けているかもしれません。中学生でしたら、最低でも50個は覚えたいところです。
構文暗記を課題として提出させたりします。

文法が悪ければ同じように単語、構文力も悪いケースがほとんどです。
ただし、上記の例のようにそれ以上に悪い場合があるということです。
その逆のパターンというのはあまりありません。
中学英語の文法問題というのは、単語と構文力があれば、正確な理解をしていなくても正解出来るからです。
例えば、He ( ) not like baseball.のような問題があったとして、
頭の中で「この場合はBe動詞が入って、主語がHeなのでisになるな・・」などと多くの場合は考えません。
ましてやこれが選択問題であれば、ほぼ直感的にisを選ぶわけです。
高得点を狙うにはひっかけ問題である可能性とかも考えながら解くので、本当の文法力が問われますが、文法的にはちんぷんかんぷんでもある程度までの得点は出来ます。

最後に英語長文。
これはちょっと違います。
文法力や単語力がなくても解けてしまう子供がいます。

次回はそうしたケースを見ていきます。




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