模試結果分析(国語編) [模試結果分析]

10月13日

こんにちは。
模試結果分析(国語編)とはなっているのですが、模試結果分析は科目の関連性を見るので、国語のお話には留まりません。他の科目のときもそれは同じなのですが、その点はご了承ください。
さて、国語。
まず最初に読解力を見ましょう。
以前、お話させていただいたように読解力は基礎能力のようなものです。
運動における運動神経です。
読解力を見て、その子の勉強に対してのセンスを見るわけです。
(※読解力は高めることが出来ます→国語の章を参照)
しかし、模試では何やらとてつもなく難しい文章が出題されることがあり、そうした場合は平均点が下がります。
カテゴリー毎の偏差値まで出ている模試であればいいのですが、なかなかそこまでは望めないので、ここでは平均点に対しての正答率をチェックします。
平均点に対して読解力の方が上回っているかどうかです。
読解力が上回っていれば、全科目での総合偏差値が50を超えているかの確認を行ってください。
ここで4つのパターンが考えられます。

読解力が平均を上回っているし、偏差値50以上→OK
読解力が平均を上回っているが、偏差値50以下→NG
読解力が平均を下回っているが、偏差値50以上→NG
読解力が平均を下回っているし、偏差値50以下→OK

ここでOKとした子供は少し話をおいておきます。
問題はNGの生徒です。
読解力を運動神経と置き換えれば、それに見合った点数が取れていない(あるいは取れすぎている)ということは、これまでの学習の経過に何らかの歪みがあったという仮説を立てることが出来ます。
まずは読解力ばかりが高い子供(ケース①)。
この子供はあまり勉強をしていないかもしれません。潜在力はまだまだあるというように考えることが出来ます。
単純に勉強時間が足りていないケースが圧倒的に多いです。
逆に読解力に対して全体の成績が非常にいい子供(ケース②)。
こうした子供はコツコツと真面目に勉強をしている場合が多いです。
こうした子供はあまり勉強面の成果に対して叱ったりはしない方がいいかもしれません。成績が悪いことを一番気にしているのは本人だったりするからです。読解力をつけるだけで全体の成績がさらなる大幅アップすることを期待出来ますが、読解力は短期では身につかないという問題があります。
ケース①の場合は、短期間であっという間に成績が上がるかもしれません。
その際、問題になるのは、その他の基礎能力の修練度です。
「読み、書き、計算」の「書き、計算」ですね。
ここでチェックするのが、漢字の正答率と数学の計算問題の正答率です。
両方とも高い数字を示していれば、あとは勉強するだけで、その子供の成績は短期間で急上昇します。
この生徒の一番の問題は「目標管理」や「モチベーション管理」であるといえるので、教え方よりも「やる気」の引き出し方が上手な講師に任せたりします(塾の場合)。
ご家庭の場合であれば、「モチベーション管理」のあり方について私の過去のブログから調べてみてください。
さて、「読解力」はあるが、漢字や計算問題の正答率がボロボロな場合・・。
こうした子供は集中力がなかったり、物事をコツコツと丁寧に行うことが苦手だったりします。
簡単な問題をバカにして、難しい問題ばっかり解く癖があるかもしれません。
勉強時間の割に解いている問題数が少なかったり、ノートが乱雑で汚ない傾向があります。
こうした子供の場合は要注意です。
反復練習の大切さを教えなければなりません。
部活動で言えば、走りこみや筋トレをサボる子供です。その割に試合で活躍するという・・。
こうした子供に足りないのは勉強の習慣化です。
一日のうち1時間くらいを漢字、英単語、計算問題を解くための時間に当てて、それを毎日行わなければなりません。才能のある選手が基礎を固めれば最強になりますが、勉強も同じです。
こうした子はそういう地味な勉強をバカにする傾向があるので、そこさえ直せばかなり成績は良くなる場合が多いです。
しかしながら、最大の問題は、こういう傾向は本人の性格に根ざしている場合が多いので、簡単に変えるのが難しいということです。本人が痛い目を見るとよくわかるのですが・・。
イチローのように才能があって、基礎を大切にする人間はなかなかいないのが現実です。

中途半端になりますが、まだまだ続いてしまうので、今日はここまでとさせていただきます。
明日は読解力よりも成績が良くなってしまう生徒についてのお話から進めさせていただきます。



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