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勉強の動機付け [モチベーション]

9月28日

こんにちは。

例えば、
「次のテストで80点を超えたら、お小遣2000円!」
こういうことをする親は多いと思います。
結論から言えば、これはダメなやり方です。
今日はそんな内容についてお話をしてみたいと思います。

こういう動機付けを専門的な用語で「外発的動機付け」と言います。それに対して勉強に対しての純粋な好奇心による動機付けを「内発的動機付け」と言います。
「外発的動機付け」は「内発的動機付け」よりも弱いんです。
これを証明するために心理学者デシという人の実験を紹介したいと思います。
デシは実験室に大学生を一人だけ入れて、パズルを解かせるという実験を行いました。パズルは学生にとって充分に面白いもので、制限時間13分のパズルを4セッション行うというものです。
実験者は実験の準備のためと称して、真ん中に8分の時間を取り、その部屋には灰皿や最近の雑誌が置かれていました。実験者にとって興味があるのは、この8分間の被験者の行動です。
そして一部の学生には真ん中の休憩時間前に、解いたパズルに対しての報酬を支払いました。
そうすると、なんとこの学生たちは無報酬のまま実験をしていた学生と比べて、自由時間にパズルを解いていた時間が短くなったのです。
この実験は他のパターンでも繰返されましたが、結果は同じであり、金銭的報酬をもらうと、本来面白いはずのパズルであっても、自由時間に休憩するようになるという知見が発表されました。
またこういう話もあります。
第一次世界大戦の頃、ユダヤ人排斥の空気が強い米国南部の小さな町で、一人のユダヤ人が目抜き通りに小さな洋服の仕立て屋を開きました。
すると、嫌がらせをするためにボロをまとった少年が店先で「ユダヤ人!ユダヤ人!」と彼をなじるようになったのです。困った彼は一計を案じて、子供たちに「私をユダヤ人と呼ぶ少年には10セントを与えよう」と言いました。
戦利品に大喜びをした子供は次の日もやって来て、「ユダヤ人!ユダヤ人!」と叫び始めたので、彼は「今日は5セントしか与えられない」と言いました。次の日にも子供たちがやってきて、同様にやじったので、「これが精一杯だ」と言って今度は1セントを渡すと、少年たちは2日前の十分の一であることに文句をいい、「それじゃぁ、あんまりだ」と言ってもう二度とこなくなったそうです。

「外発的動機付け」は確かに一時的なカンフル剤にはなります。
しかし、困ったことに「外発的動機付け」には「内発的動機付け」を弱めてしまう特徴があります。
先の実験のように「もともとそこにあったモチベーション」を弱めてしまうのです。
また、「外発的動機付け」には慣れという問題も加わります。
テストのたびに報酬を与えていれば、子供が次に言うのは、「もっとちょうだい」です。
そのたびに報酬を上げ続けていけば、モチベーションは維持出来るかもしれませんが、そんなことは現実的には不可能です。いつまでも親の下で勉強しているわけではないのですから。

「勉強」に対してのモチベーションはあくまでも「勉強の内容」から引き出すのが基本です。
「勉強」を面白く感じさせるのは先生の役割ですが、いい先生に出会えなければ親がするしか仕方ありません。
残念ながら、勉強を「面白い」と思わせる程の先生の存在の方が稀なのですから、基本的には親の役割ともいえるでしょう。ではどうすればいいのか?
それは親が教育リテラシーを身につけるしか仕方ありません。
誰かのせいにしても仕方ないのです。

でも、それはそんなに難しいことではありません。
せいぜいこのブログに書いてあることくらいです。

お金やモノを与えてやる気にさせるのなら、バカにでも出来ます。
そうでないところから「やる気」を引き出すのが、いい親だと言えるでしょう。

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