「ありがとう」を一日100回言わせましょう [教育全般]

7月4日

「どうすれば子供が幸せな人生を送れますか?一つだけアドバイスをください」

誰かが自分の子供の幸せを心から願っていたとします。
その人が僕にこう尋ねたら僕は間違いなくこう答えます。
「感謝する心を育ててください」と。
道徳的なお話をしているのではありません。これは事実なのです。
今日はその理由を考えてみたいと思います。

まず初めに、「感謝する心」は「自立」の第一歩と言えます。
たまに、こういう若者がいます。
こちらが食事などのお金を払ったにも関わらず、お礼を言えない人です。
こういう人たちは確実に「自立」していません。
なぜなら誰かが何かを与えてくれるのが当たり前の状態から抜け出せていないからです。
無条件に何かを与えてくれる存在というのは、ほとんどの場合において親です。
よく過保護の親のもとにこうした子供が見受けられます。
「自立」している人は違います。
それに気付いてお礼を言うのはもちろんですが、後日必ず何かお返しをくれます。
人生において誰かに「借り」を作らないように心がけているのです。
こういうお話があります。

ある会社の役員が、その年の新入社員を集めた入社式でこう言われました。
「あなたが一番お世話なった人で、一番恩を返せていない人間を想像してください。ほとんどの方にとっては、それは自分の親だと思います。そこで、最初のお給料では何かを買ってプレゼントしてあげて欲しいと思います。必ずそうしてください。」
その役員の方は後々出世されて、超有名人になられたそうです。

残念ながら、このエピソードを紹介された本の著者の方が名前をふせておられたので、誰かは分かりませんが、この方が言いたいことはまさに「自立せよ」ということだと思うのです。それだけの方が入社式で全く関係のないお話をするとは思えないからです。
お世話になった方に何かをプレゼントすることで、「借り」を少しでも返すのです。
そうした行動が「自立心」の育成につながると考えておられたのではないでしょうか?
いつまでも「自立」出来ない子が幸せになれない理由は説明するまでもないと思います。

次のお話をします。
人は「心が満たされていない状態」だとなかなか他人のことを考える余裕は生まれません。
僕の考える充実した人生を送る人の好循環のサイクルです。

①人や環境に感謝する

②「めぐまれている」自分を自覚出来る

③幸福感を得られる

④「自分のために」の先にある「人のために」の気持ちが芽生える

⑤「人のために」なる行動を自然に取れる

⑤仕事や普段の生活で人に感謝される

①or③へ

最も、大切なのは②なんですね。
周りに感謝の心を持つことで、今の自分自身の置かれている状況を肯定出来るのです。
「当たり前」の幸せというのは、意識的に過ごさなければ実感できないのです。
それを意識的に行う習慣付けが、「感謝すること」と言えるのです。
神様の前で「無事に生きられること」を感謝するのもその一つと言えるでしょう。

自分が恵まれていると感じれば、自然と人にも優しくなります。
人に優しいがゆえに人からも優しくされるという好循環がここに生まれるのです。

こういう人生が一番素敵だと僕はいつも思います。
「感謝する」心は常日頃の習慣からと言いました。
まずは一日100回「ありがとう」を言えるように意識させてみてください。


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