英語の復習法(中学) [英語]

6月16日

さて、今日は学校進度から遅れてしまった場合の勉強法です。
あなたの子供さんにこの問題を出してみてください。

★次の英文の間違いを指摘しなさい。
彼はテニスをします。
答え) He is play tennis.

中学生に聞くとかなりの割合で答えられません。
BE動詞と一般動詞を一緒に使っているのが、ダメな理由です。
これでは文法的にいけません。
正解は He plays tennis. です。

しかし、ちょっと待ってください。
余談になりますが、僕はここに日本の英語教育の大きな間違いがあると思っています。
本当は最初の答えでいいと思うのです。
そんなややこしい指導をするから、言葉として英語が話せなくなるのです。
だって、言葉を伝えるのが英語の役割ですし、文法的に合っているかどうかよりも優先すべきは相手に自分の意志を伝えられるかどうかじゃないですか?
いちいちこんなことで×にされていたら、余計に言葉が出てこなくなります。
まじめな人間ほどこの傾向は強いですよね?
まじめな人間=勉強を頑張っている生徒 がほとんどなのに・・。
もし、外国人の子供が、
「彼はテニスがしています。」
と言ったところで、別に馬鹿にしませんよね?
頑張って話そうとしているんだな・・と逆にそれを感心するくらいではないでしょうか?
それをまず先に間違っていることを指摘されたら、せっかく頑張って話したのに・・と話す気をなくしてしまうと思います。英語なんて嫌いになってしまいます。
英語って簡単なんだ!ってところからスタートするのが、本来の学習です。
間違いは後で直せばいいんです。子供はそうして言葉を覚えるのですから。

このように僕の持論としては、He is play tennis.でOKなんですが、今の日本の教育はこの答えでは確実に×をされてしまいます。点数にはなりません。
実は、この問題の文法レベルは中学校1年生なんです。
もしあなたの子供がこの英文の文法的な間違いに気付かなければ、中学校1年生の段階で理解出来ていない内容があるということになります。
日本式の英語教育に合わせて、学習を進めるなら、これは処方箋が必要です。
英語の学習における基本を説明します。
「わからなくなったら、わからなくなった時点まで戻る」です。
偏差値で50以下の生徒さんの場合は、その分からなくなった時点が中学校1年生である可能性がかなり高いと思ってください。
つまり中学1年生の内容から復習しなければならないということです。
中学1年生からと言うと、かなり戻るような気がしてしまいます。
実際、少し多めの学習が必要です。
ただ、少し多めとは言っても、中3生でも1ヶ月で充分復習出来ますので、ご心配なく。
まず、あなたがお子様のこの状態に気付いたのが、中3の5月だったとします。
今の時点ではほうっておいて構いません。
しかし、後々のことを考えて、中1からの単語の暗記だけはさせた方がよろしいかと思われます。
普段の定期テストの学習はと言えば、昨日お話した「構文」と「英単語」の暗記で乗り越えてください。
文法の復習はしません。
というのも、この手の復習は一気に仕上げたほうが理解が早いからです。
夏休みまで待って、その間に一番初めの単元から一気に復習するのです。
先程のようにBE動詞と一般動詞とが混合してしまうような症状は、現在進行形を習ったくらいから出てきます。
最初にbe動詞を習って、Heとisの関係を知り、playのような一般動詞の単元では、be動詞を使わない英作に慣れるのですが、現在進行形を習うと、He is playing tennis. というように、またbe動詞が出てきます。
このあたりで頭の中が混乱してくるのですね。
それぞれがどんなときに使われているのかを知るには、短期間で復習をしたほうがいいのです。
他の単元と比較しながら学習する中でその違いに気付いてくるからです。
復習用には問題集を買った方が良いでしょう。
中学校の復習用のテキストは書店にたくさんあります。
本屋で手に取った気に入ったものでいいと思いますが、塾や学校で販売されたテキストがあるならそれを使ってください。ただし、難しすぎるものは避けてください。
簡単な分には問題ありません。
あまりに簡単だと思えば、もっと難しい問題をしたくなるのが人情ですから。
大学受験のテキスト選びは難しいですが、高校受験のテキストにそこまでの優劣はないと僕は考えています。なるべく大手の出版社のものを買えば、間違いないでしょう。
中学生の場合、テキストよりもその使い方に問題がある場合がほとんどだからです。
英語が得意な子供も、中学3年生の夏には問題演習をした方がいいと思います。
普段の勉強は教科書の暗記で充分ですが、入試のことを考えると、試験慣れが必要だからです。
同様に冬休みは入試の過去問題をやりこむのが大切です。

復習用のテキストの使い方についてはまた明日。
では。

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