英語学習は忍耐です [英語]

6月13日

今日は英語という教科の特性についてお話を進めていきます。
英語という教科はそもそも非常に勉強をすることがしんどい科目と言えます。
なぜなら学習過程に面白みがあまりないからなんですね。
数学なら問題を解けた喜びが、理科や社会には新しい知識を知る喜びがありますし、国語は読書好きな人にとっては最高です。
しかし・・。
英語の勉強は多くの場合、非常に苦痛です。
もし英語の勉強が大好きというお子様がいるとすれば、それは勉強が楽しいのではなくて単に得意だから楽しいのか、洋楽が好きとか外国人のお友達がいるとか、実際に英語を使うことに楽しさを見出しているはずです。
華やかさのイメージとは裏腹に勉強法に関して言えば、非常に地味な教科だからです。
しかし、地味な勉強をすればするほど、効果が高いのが英語学習と言えます。
子供の間は、「勉強」と大枠で考えてしまってあまり自覚がなかったかもしれませんが、「勉強」の中にも楽しい勉強とそうでない勉強があるんですよ。
部活の練習でも一緒です。
ミニゲームとかは楽しいですが、筋トレとかは地味であまり楽しいとは言えませんよね?
しかし、その地味な練習の積み重ねをしている人ほど強かったりするのが、スポーツの世界ですが、同様に英語ほど地味な勉強が効果を発揮する科目は他にありません。
社会に出れば全く使い物にならないような英語なら別ですが、きちんとした英語力をつけようと思えば、強烈な目的意識と地道な努力が欠かせないのが英語学習なんです。
そういった意味では、僕は小学校に英語教育を導入するのは全面的に反対ですね。
小学生の間から英語への強烈なモチベーションなんて、そんなに生まれるはずがないのです。英語を話せるようになるための教育に必要な解決策は時間ではないのです。
中学校から大学までの10年間もあれば充分です。中学高校の6年間でも充分だと思っているくらいです。実際、中学英語を極めれば日常会話はほとんどいけますしね。
話を戻しましょう。
英語の勉強は地味なんです。
退屈極まりない。
それを面白く教えるには、相当な指導力が要求されると思いますが、学校の先生にそれを求めるのは少し酷なような気もします。習得しなければいけない知識の性格上、面白みに欠ける要素が多いので、授業に相当な工夫が必要になるからです。
では英語において習得しなければならない要素とは何なのか?
それは、「構文力」と「単語力」です。
もうひたすらに「構文」と「単語」を暗記する。
中学生なら教科書を丸暗記してしまえば、テストでは常に高得点間違いなしです。
もし本当に教科書の本文をすべて丸暗記出来ているのなら、問題演習はテストの前日に行うくらいで充分です。
しかし、子供にとって教科書を丸暗記するほど退屈な作業はありません。途中で音をあげてしまうのが関の山だと思います。ですので、要点として構文と単語だけを覚えておくのですね。その確認を問題演習で行う。これが一般的な学習法です。
しかし、最短距離で高得点を狙いに行き、なおかつ将来英語を話せるようになりたいのであれば、最も効率的な学習法は教科書丸暗記といえます。
何度も言いますが、勉強は退屈ですが、効果が一番大きい学習法です。
さらに言ってしまえば英語学習とは単純な暗記の繰り返しの科目と言えます。
特に中学校までの英語はそうです。
ただただ脳に刷り込ませるようにひたすらに覚えていくだけ・・。
僕はこれを「単純記憶」式勉強法と呼んでいます。
詳しくは社会のときに述べますが、人間の脳は他の言葉と連結作業を行うことで、記憶力が格段に上昇します。ペリー来航→尊皇攘夷→大政奉還のように、一つの言葉から色々な言葉をつなげていくことで、忘れにくくすることが出来るのです。
しかし、英語や漢字学習はそうではありません。
Retryとrepeatにおけるreのように関連付けて覚えていくことの出来る単語もありますが、
英語学習を始めたばかりの段階では、関連付けようにも基本的な情報が少なすぎるので、それも難しいと言えます。そもそも初めて見るような単語ばかりです。
何回も書いて、機械的な作業で覚えていくしかないんですね。
しかし、大人に比べると、子供の脳は新しい知識でも貪欲に吸収し、忘れにくい特性があります。
子供だからこそ、「単純記憶」式勉強法でどんどん脳に新しい英単語を刷り込んでいく学習法が可能だとも言えるかもしれませんね。
さて、ではどのようにして脳は新しい知識を「単純記憶」するのでしょうか?
これは五感によって記憶されます。
体の持つ感覚を使えば使うほど脳は対象を記憶しやすくなります。
だから勉強するときは五感を総動員した方がいいんです。例えば、APPLEという英単語を覚えるにはりんごを持って、大きな声で「アップル!」と叫びまくり、その声を自分の耳で聞いて、りんごの匂いを嗅いで、それを確認したら紙に何回も書いて、最終的にはりんごを食べてしまってその味まで記憶として覚えるわけです。ここまですれば忘れません。
でも、実際にはここまで出来ません。
せいぜい紙に書いてそれを目で確認するくらいです。
しかし、「音読」を学習習慣として取り入れるとどうなるでしょうか?
もう一歩進んで声に出してみることで、話すという動きが加わります。
さらにはその声を自分の耳が聞くわけです。
①手を動かす②それを目で追う の二つの作業に
③声に出す④それを耳で聞く
という二つの身体の動きが加わるわけです。
これだけで暗記効率は倍増します。
つまり、単純に考えても半分の勉強時間で済むわけです。
「音読」するだけで英語の学習時間を半減するくらいの効果があるわけです。
それなのに「音読」しない子供の何と多いことか・・。
しかも、「音読」の効果はこれだけじゃないんです。

明日、引き続きお話していきますね。


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