英語力検証 京大生VSカンボジア人 [英語]

6月12日  

日本で受験勉強を極めた人種と言えば、やはり東大生か京大生だと思います。
僕の京大生の友人Nさんと、カンボジアでアンコールワットのガイドをしている僕の友人Sさんに登場していただきましょう。
二人の英語力の違いについて考えることが、日本の教育問題について考えることにつながると思いました。
京大生のNさんは、超有名な私立中学校に中学受験で入学しました。中高一貫で教育を受け、現役で京都大学の医学部に入学しています。まさにエリートコースですね。
それに対してカンボジアのSさんは学校にはほとんど行っていません。
家が貧しかったので、小さい頃は家のお手伝いをしていたそうです。
しかし、カンボジアの治安状態が改善し、アンコールワットに多くの観光客が訪れるようになったことを契機にガイドの仕事をしたいと思うようになりました。
今では日本語も話すSさんですが、もちろん当時は英語も日本語も話せません。
とりあえず仲間のバイクについて行って、観光客の客引きから始めます。
「ハロー」くらいしか言えません。
しかし、仲間が話しているのを聞いてまずは数字を覚えました。
これで値段交渉が出来ます。
数字の次は、時間や曜日と・・最低限必要な単語はそれほど多くはありません。
一ヶ月も経たない間に基本的な言葉は覚えてしまいました。
さらに観光客を遺跡に案内するたびに新しい言葉を耳にしたら、それをメモに控えて意味を確認するということを繰り返していたのです。
英語が話せなければ商売が成り立ちませんから必死です。
それこそ必死で覚えました。彼にとって幸運だったのは毎日英語を話す相手がいたということです。
料理で例えるなら新しい材料を仕入れるたびにどんどん調理を試してみたというような感じです。
一年後、彼は旅行のガイドとしてはほとんど支障のないレベルの英語を話せるようになりました。
さらに数年後、彼はガイドで貯めたお金で英語の学校に行くことが出来ました。
驚くべきことにそれまでの彼は自分の名前をアルファベットで書くことすら出来なかったのです。
英単語はすべてカンボジアの文字で覚えてきたのです。
学校に通うことで、それまで使っていた英語が語彙量とともに文法的にも格段に洗練されました。
僕と出会ったのはこの頃ですが、彼はすでに日本語の勉強まで始めており、日本語での簡単な会話までするようになっていました。
さて・・このSさん。
彼がたどった学習法こそが日本の英語教育を考える上でのヒントになると思っています。
事実、京大生のNさんよりも流暢な英語を話すのですから。
日本でトップクラスの教育を受けたにも関わらず、カンボジアの学校に通ったことのないガイドさんにも勝てない。残念ながらこれが日本の英語教育の現実なんです。
しかし僕は、昨日のブログで言いました。
大学受験までの勉強は無駄ではないと・・。
N君に必要なのは、調理法の学習だけなんです。
それでは英語の調理法とはいったい何なのでしょうか?
もうお分かりですね?
実際に英語を話すこと
・・これに尽きます。
つまり英語学習の最良の方法は外国人のお友達を作るということです。
大学の国際交流センターに行くとか方法はたくさんありますが、とにかく受験までに得た知識を使わないまま眠らせてしまうのは非常にもったいないことです。
それを使うことのできる場を一日も早く見つけることです。
海外の大学に進学するのも良いでしょう。
海外留学をするなら1回生の夏期休暇が最適です。

※ちなみにお友達になるのにいい人種は、イスラエル人です。
彼らはどこの国にもいますし、英語も話します。
人脈を大切にするので、縁が切れにくいです。
すこし面倒だな・・と思うくらいに連絡をくれますし、日本人への差別意識もあまりありません。

大学に行かない人なら、外国人バーに行くとかそこでバイトするとか、何か方法はあるはずです。
なにせ英語の知識が腐らないうちに、使わなければなりません。
日本の英語教育はこのための学習時間が圧倒的に足りません。
要するに畳水練なんです。
畳の上で水泳の練習をしても泳げるようにはなりません。
英語が使えるようになるという目的なら、まずは話すための時間を割くべきなのです。
しかし、日本の英語教育に文句を言っても始まりません。
その学習時間をより有効活用できるようにすればいいのです。
たった一つの習慣で日本の英語教育を実りあるものに変えることが出来ます。
使える英語を身につけたければ、大学合格までこの習慣だけは徹底してください。
たった一つです。何があっても習慣化してほしいと思います。
高校生までにこの習慣をつけて、大学で英語を実際に使いこなすのです。
これだけで英語の学習効果が何倍になるのかは計り知れません。

それはすなわち・・・「音読」です。

「音読」の効果についてはまた後ほど解説します。
次回は英語という教科の特性についてお話していきます。

追伸:
インターネットを使えない環境になるので、少しの間更新をお休みさせていただきます。
すいません。 せんせい
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